2024年はFSLRなどクリーンエネルギー関連の株式にとって厳しい年であったが、JPMorganのアナリスト、マーク・ストラウス氏は、2025年は同セクターでの選択的な投資機会が広がる年として見ている。
ストラウス氏は、投資家が狙うべき4銘柄を挙げており、それはFirst Solar Inc(NASDAQ:FSLR)、Nextracker Inc(NASDAQ:NXT)、HA Sustainable Infrastructure Capital Inc(NYSE:HASI)、Brookfield Renewable(NYSE:BEP)(NYSE:BEPC)である。 これらの銘柄は、グリーンエネルギーのポテンシャルを引き出すものだ。
First Solar: 政治問題にもかかわらず明るい未来
First Solarは米国内での生産基盤が堅固であり、IRA45Xクレジットの維持も見込めることから、トップ候補の一角を占める。
ストラウス氏によれば、潜在的な米国への輸入関税や規制が外国の競合他社に不利になる一方で、First Solarには独自の優位性があるという。2025年には予想される再開される受注活動によって、この太陽光発電の巨人はより輝くことになるだろうとストラウス氏は述べている。
株価予想:2025年12月までには1株282ドル(約3万1,000円)。
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Nextracker: 他社を圧倒する成功
NextrackerはIPO以来、他の企業を上回る利益率の弾力性と地理的多様性を持っており、ストラウス氏はその点を強調している。
45X税額控除と安全ハーバーオーダーへの露出は、同社を2025年の潜在的な上昇に備えさせている。ユーティリティ規模の太陽光ソリューションにおいて信頼できるプレーヤーを探している投資家にとって、Nextrackerは長期的なリターンの可能性を秘めた魅力的な価値提案を行っているとストラウス氏は語っている。
株価予想:2025年12月までには1株58ドル(約6,500円)。
Hannon Armstrong: 多様性と投資適格性の準備
ストラウス氏は、Hannon Armstrongが戦略的な強さを持ち合わせていると強調し、その根拠として同社の強力な最終市場の多様性と最新の投資適格格付けがボラティリティの高い経済環境において重要な差別化要因になるとしている。
ストラウス氏によると、この会社は低コストの資本と着実な運営実績のもとで未来の成長を実現する可能性があるという。これは、複雑な市場環境の中で有望な軌道を示すものだ。
株価予想:2025年12月までには1株42ドル(約4,500円)。
Brookfield Renewable: クリーンエネルギーの安全地帯
Brookfield Renewableは、不安定な市場の中で先駆的な規模と戦略的多様性を提供することで、リスクの少ない資産に対する需要を活かしている。
ストラウス氏は、同社の記録的な資本リサイクリング戦略と一貫性のある配当支払いという点を挙げ、このことがクリーンエネルギーセクターにおいて安定を求めるリスク回避型投資家にとって特に魅力的な選択肢として同社を位置づけている。
株価予想:2025年12月までにはBEPが1株30ドル、BEPCが1株34ドル。
なぜ今、この株式に投資が必要なのか
宏観的な先行きへの懸念や政治問題が根強く残る中、ストラウス氏はクリーンエネルギーの長期的な基盤がしっかりとしていると信じている。ワット当たりのコストの低下と、需要の増加は、セクターの成長を後押ししており、これによって賢明な投資家にとって魅力的なエントリーポイントが提供されているのだ。
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