Sony Group Corp(NYSE:SONY)は、日本でのみ販売される主力製品であるPlayStation 5のより低価格なバージョンを発表した。
この動きは、販売促進とインフレによる消費者への影響の緩和を図るとともに、国内市場での競争を激化させている任天堂株式会社(OTC:NTDOY)(OTC:NTDOF)との対抗を意味している。
新型PS5デジタルエディションの価格と戦略
新型のディスクなしのPS5「デジタルエディション」は11月21日に5万5000円(355ドル)で発売される。これは現在のモデルより約25%安く、今年初めの任天堂のSwitch 2の戦略を反映している。
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この動きは、2020年の発売以来、サプライチェーンの制約や米国の関税に起因して何度か値上げされたPS5の価格に関するものだとFinancial Timesが水曜日に報じた。
株式上昇の背景にある強力な財務パフォーマンス
今年に入ってから、ソニー株は41%以上上昇している。同社が火曜日に2025年会計年度第2四半期の好調な業績を報告した後、同株は4%以上上昇した。
ソニーの連結売上高は5%上昇し、210億9000万ドル(311兆円)となり、アナリスト予想の200億4000万ドルを上回った。
PlayStationプラットフォームの本拠地であるゲーム&ネットワークサービス部門は、PS5の販売増により、売上高が4%増の1兆1100億円、営業利益は13%増の1204億円となった。
ソニーは同四半期に390万台のPS5を販売し、前年同期の380万台を上回った。
全体として、連結営業利益は10%増の4290億円となった。
ソニーは2025年会計年度通年の売上高予測を818億ドル(11.7兆円)から827億6000万ドル(12兆円)に引き上げ、ストリートの予想である810億5000万ドルを上回った。
また、米国の関税影響の縮小を理由に、同社は営業利益1兆4300億円の見通しを立てた。これは前回の予想の1兆3300億円から上方修正されている。
リージョンロック機能付きゲーム機と今後の成長ドライバー
ソニーがリージョンロック機能付きのゲーム機を製造するのは、ほぼ20年ぶりのことである。新型PS5は日本のPlayStationアカウントでのみ使用可能で、既存のデジタルモデルと同じ基本性能を備えている。
このタイミングは、近年最も期待されているゲームのひとつであるグランド・セフト・オートVIの来年のリリースから利益を得ることにもつながるだろう。
競争環境
値引きにもかかわらず、ソニーのPS5は任天堂のSwitch 2よりもわずかに高価なままだろう。Switch 2の価格は4万9980円で、6月以降1000万台売れている。初代Switchは1億5400万台売れているが、ソニーのPS2の記録である1億6000万台に迫る数字だ。
価格の動き:水曜日の最終確認時点で、SONY株はプレマーケットで3.70%高の30.24ドルで取引されていた。
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