証券取引委員会(SEC)は、Terraform Labsとの和解により過去最高の罰金額を課したことにより、新記録を樹立した。
出来事:2024会計年度に対して、規制当局は82億ドルの罰金を徴収し、その金額は同局の歴史上最高のものである。
この数字は、2023年度に徴収された49億ドルから67%増となる。
記録的な罰金徴収にも関わらず、SECは26%の減少である583件の執行措置を行った。
規制当局は、公開企業の役員および取締役として124人を不適格にし、この数字は10年で2番目に多い数字となった。
さらに
また、被害者に3億4500万ドルを返還し、2021会計年度以来の返還総額は27億ドルを超えた。
同年中には、これまでの記録となる4万5130件の通報、苦情、紹介の対応を行った。この数字には2万4000通の内部告発の提出が含まれている。
特にこの内、1万4000通以上が2つの人物からの提出であった。規制当局は内部告発者に総額2億5500万ドルを支払っている。
なぜ重要なのか:SECは、企業が公表したサイバーセキュリティリスクおよび侵害に関する誤解を招く情報開示に対して取り締まりを行っている。
この記録的な罰金総額は、仮想通貨企業のTerraform Labsと元CEOのDo Kwonに対する重大な判決を受けて、SEC審理陪審団が成功裏に行われた結果だ。
この事件は、米国の歴史上最大の証券詐欺の一つである。
もう一つの注目すべき金融規制罰金は、大量の株式売却に関する機密情報の開示に関連するSECの告訴に対するMorgan Stanleyとの2億4900万ドルの和解だ。
10月には、規制当局はSolarWindsのハッキング事件に関して4つの大手企業に数百万ドルの罰金を科した。
今月初めには、JPMorgan Chase&Co。も、様々な法律違反に対するSECの告発に伴い、投資家に1億5100万ドルを支払うことに同意した。
実際のところ、特に仮想通貨に対する厳格な規制姿勢は、1月に退任することを発表しているSEC議長Gary Genslerの在任中の特徴であり、同社は有力な仮想通貨会社に対して様々な執行措置を取ってきた。例えば、同社はCoinbaseとBinanceが未登録の証券取引所を運営しているとして、これらの企業を提訴した。
7月には、米国次期大統領のDonald Trump氏は「1日目にGary Genslerを解任する」と発言していた。この発言は、新政権の下でSECの立場がデジタル資産に対する姿勢に変化が起こる可能性があることを示していた。
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