ソフトバンクグループ（OTC:SFTBY）（OTC:SFTBF）は水曜日、スイスのエンジニアリング企業ABB（OTC:ABBNY）のロボット部門を54億ドルで買収すると発表した。この買収は、同社の人工知能ポートフォリオを強化する狙いがある。
ABB RoboticsはソフトバンクのAIビジョンを強化
「ソフトバンクの次のフロンティアは物理的AIである。ABB Roboticsと共に、世界的な技術と人材を集めて人工超知能とロボット工学を融合させるという共通のビジョンのもと、人類を前進させる画期的な進化を推進していく」CEOの孫正義は語った。
今回の取引により、ABBはロボット部門を分離して独立上場企業とする計画を追求しなくなる。
この取引は2026年中～後半に完了する見込みで、ABBの声明によると売却により約53億ドルの現金収入が発生する見込みである。
取引に関連する分離コストの見込みは約2億ドルで、そのうちの半分はすでに2025年の見通しに織り込まれていると同社は述べた。
SoftBank、AIとロボティクスに賭ける
孫は、様々な技術分野への投資や買収を通じてグループのAI関連事業の強化を図っている。ソフトバンクはチップ設計会社のArm（NASDAQ:ARM）を所有し、ChatGPTの所有企業であるOpenAIの大株主でもある。
9月、ソフトバンクはOpenAI、Oracle Corp（NYSE:ORCL）と共に、次のAIの波に力を与えるための5000億ドルのスターゲイト計画を発表した。
また同社は、データセンター市場におけるエネルギー問題に対処するため、6月にインテル（NASDAQ:INTC）と提携し、日本で7000万ドルのAIメモリープロジェクトを立ち上げた。
グループはロボット工学の分野での経験もある。2012年にソフトバンクはフランスのアルデバランの筆頭株主となり、2014年に人型ロボットPepperを発売したが、これは失敗に終わった。しかしその後ロボット工学は同社の主要な注力分野となっている。AutoStore HoldingsやAgile Robotsなどのロボット関連企業にも投資している。
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