中国のフードデリバリー産業に対する規制強化は補助金の問題だけではない。安価な資金と割引が消えた後に何がそれに取って代わるのかということだ。そして、そこにJD.Com(ジェイディー・ドット・コム)(NASDAQ:JD)の真価が表れる。JDは 美団(OTC:MPNGF)とは全く違った見方ができる。
- JD株の追跡はこちら。
美団は依然として約700万人の自転車便の人員に依存しているが、毎年ますます高価になり規制も厳しくなっている。JDは違った道を歩んでいる。JDは率直に言って「ウルフパック」を作っている―約300万台の配達用ロボット、100万台の自律型バン、10万台のドローンである。これら全ては最終的に1つのことをするために設計されている。すなわち、ラストマイルの配達を毎年安くすることである。
補助金の終わりがもたらす変化
補助金が支配していた時代は、規模が現金支出を燃やすことを意味していた。規制当局は今、そのやり方を締め付けている。割引に上限が設けられると、配送料はマーケティングの問題ではなく数学の問題になる。注文あたりのコストが最も低いプラットフォームが勝つのだ。
人にスケールするのは安くつかない。機械なら安くつく。
JDによる静かな自動化への賭け
2025年末、JDロジスティクスはラストマイルの端から端までの自動化に関する5か年計画を発表した。倉庫、仕分け、ルーティング、最終配送は時計を見ながら急ぐ自転車便ではなく、ソフトウェア、センサー、ハードウェアによってますます処理されている。
このことが重要な理由は、ロボットは組合を結成しないし、補助金の増額を要求しないし、規制当局の反発を引き起こすこともないからだ。一旦展開されると、それらはソフトウェアのアップデートのたびに安くなる。
美団の構造的な問題
美団のモデルはまだ競争力を保つために人員に依存している。労働コストの上昇と規制の強化は利益率に圧力をかけるだけでなく、すべての配送料にインフレを内在化することになる。
JDのモデルは逆のことをする。資本支出が労働に取って代わり、コストが時間の経過とともに低下するのだ。
補助金の削減は最速で成長した企業に報いるのではなく、最も安い価格で配達した企業に報いる。
美団は小切手帳を持って価格競争をしているが、JDはマザーボードを持って価格競争をしている。塵が落ち着くと、唯一効率的に稼働し続けるものはJDの機械だけかもしれない。
写真:Shutterstock

