起業家ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)の宇宙ベンチャー「ブルーオリジン」は、2022年のミッション失敗に続いて約2年のブランクを経て、宇宙旅行の飛行を再開する予定だ。
億万長者ジェフ・ベゾスの支援を受けているブルーオリジンは、日曜日にNS-25ミッションで宇宙旅行の飛行を再開する準備を整えている。ブルーオリジンの公式ウェブサイトによれば、ミッションは米テキサス州ウェストテキサスのLaunch Site Oneから8時30分CDT/13時30分UTCに打ち上げられる予定だ。
ニューシェパードロケットは、宇宙の縁までの短い旅を貨物と乗客と共に行うが、このロケットは2022年9月のミッション失敗以来、使用されていなかった。今回のNS-25ミッションでは、元空軍キャプテンのエド・ドワイト(Ed Dwight)氏を含む6人の乗組員を搭乗させる予定だ。エド・ドワイト氏は、アメリカの初の黒人宇宙飛行士候補者とされている。
米国連邦航空局は、昨年、ブルーオリジンのミッション失敗について調査を完了し、会社の調査結果に同意した。
この発表は、今年4月にブルーオリジンが7回目の有人飛行のために新しい宇宙飛行士を発表した後の発表となる。
ブルーオリジンは、Amazon.comのジェフ・ベゾスによって設立され、ジェフ・ベゾス氏、兄のマーク・ベゾス(Mark Bezos)氏、元NFL選手のマイケル・ストラハン氏、クリエイターのコビー・コットン(Coby Cotton)氏(”Dude Perfect”のメンバー)、俳優のウィリアム・シャトナー氏を含む31人の宇宙飛行士を宇宙に送り出している。
ベゾス氏の宇宙ベンチャーは業界で絶好の位置にあり、同社の月面常駐担当シニア副社長であるジョン・クルーリス(John Couluris)が16か月以内に同社の月面貨物着陸船が月に到達する と予想している。このほか、ブルーオリジンはNASAと共に、2029年に予定されているアルテミス5号ミッションのための人間の着陸機の開発にも取り組んでいる。
ベゾス氏の宇宙野心は批判を受けている。前大統領のバラク・オバマ(Barack Obama)氏は地球を救うための宇宙植民地化の可能性に懐疑的であり、地球外の移住プロジェクトに投資したベゾス氏とイーロン・マスク(Elon Musk)氏に対して批判を浴びせている。