水曜日、AstraZeneca Plc(NASDAQ:AZN)とMerck&Co Inc(NYSE:MRK)は、OlympiAフェーズ3試験の長期結果を発表した。
この試験では、リンパーザ(オラパリブ)が、原発性乳がんの全体生存期間(OS)、浸潤性疾患フリー生存期間(IDFS)、遠隔疾患フリー生存期間(DDFS)の持続的で臨床的に有意な改善を示した。
合併症のリスクを削減するリンパーザ
局所治療と標準新規補助療法または補助化学療法を終了した対象患者において、中央値フォローアップ期間は6.1年(最大9.6年)で、リンパーザはプラセボに対して死亡リスクを28%減少させた。
また、リンパーザで治療を受けた患者の87.5%が生存し続けた一方、プラセボで治療を受けた患者の内83.2%が生存し続けた。
リンパーザは、IDFSおよびDDFSの主要評価項目と二次評価項目の持続的で臨床的に有意な改善も示した。
リンパーザは、侵襲性乳がんの再発リスク、二次がんの発症リスク、または死亡リスクをプラセボに対して35%減少させ、遠隔疾患の再発リスクまたは死亡リスクをプラセボに対して35%減少させた。
リンパーザの効果は、ホルモン受容体陽性疾患のリスクの高い患者を含む全ての主要サブグループで一致していた。
最近、Merckは、卵巣上皮癌の第1治療線として、キートルーダ(ペムブロリズマブ)による化学療法の追加と、リンパーザのメンテナンス、またはベバシズマブの併用治療に関する第3相KEYLYNK-001試験のトップラインデータを発表した(無増悪生存期間)の第一評価項目を達成した。
キートルーダとリンパーザの併用療法は、これらの患者において、化学療法単独と比較して、統計的に有意で臨床的に意義のある無増悪生存期間の改善を示した。
また、この研究は二次評価項目である全体生存期間は達成しなかった。意図治療集団におけるキートルーダの役割は、現時点では不明である。
株価動向:水曜日最終取引時点で、MRK株は101.11ドルで0.11%上昇、AZN株は最終取引時点で67.50ドルで0.47%上昇している。
最終取引時の株価は、個人投資家が各社の株価変動にどのように反応するかにとって重要な指標である。