UPS(NYSE:UPS)の株価は1,300日以上下落しており、アディシュターナ原則の観点から見て、今後の見通しは決して楽観的とは言えない。以下は、株価の週間サイクルの現状と今後の展開の内訳である。
UPSとグナ・トライアド(Guna Triads)
アディシュターナの枠組みの中で、フェーズ14、15、16はグナ・トライアドを形成している。これらのフェーズは、株価がサイクルの頂点であるフェーズ18で至高の状態(ニルヴァーナ)に達するかどうかを決定している。
ニルヴァーナの動きが実現するためには、トライアドはサトグナ(Satoguna)を示さなければならない。サトグナとは、澄み切った持続可能な上昇相場のことだ。これがなければ、ニルヴァーナは発生しない。
私が「Adhishthana: The Principles That Govern Wealth, Time & Tragedy」で概説したように
(“トライアドのいずれかに顕著なサトグナがなければ、フェーズ18でニルヴァーナは発生しない”)

UPSは2023年4月にトライアドに入った。この全体的な構造の中で、株価は有意な上昇傾向を示すことができなかった。これは、フェーズ18でのニルヴァーナの可能性を排除することになる。弱気相場が支配的だ。
株価は2025年3月に週間チャート上で正式にフェーズ18に入っており、その影響はすでに可視化されている。この間にUPSは約32%下落しており、なおも下落を続けている。フェーズ18は2026年8月まで続くため、この低迷は続くと予想される。
投資家の見通し
弱いトライアドとサトグナの欠如により、UPSは弱気圧力の下、フェーズ18を踏ん張っていくことになる。投資家は引き続き警戒を怠ってはならない。買いを検討している人は、サイクルに回復の見込みがないことから目をつぶったほうがいいかもしれない。
しかしオプション取引業者にとっては、この弱い構造はチャンスを提供している。弱気もしくはレンジ相場のクレジットスプレッドは、UPSの軌道に沿って利益を得る可能性がある。
Benzinga免責事項:この記事は無報酬の社外協力者によるものである。この記事はBenzingaの報道を表すものではなく、コンテンツや正確性の観点から編集されていないことに注意されたい。

