自動車レンタル大手ハーツ・グローバル・ホールディングス(NASDAQ:HTZ)は、自社のフリートから電気自動車(EV)をできるだけ早く放出するため、1台約1.2万ドルで使用済みのEVの販売を試みている。
出来事の詳細:使用済みの2023年製シボレー・ボルトEVがデンバーで11,985ドルで会社のウェブサイトで売り出されている。低価格のEVのほとんどはシボレー・ボルトEVだが、ハーツはライバルブランドのモデルもリストアップしており、テスラやスバルのEVモデルも売り出されている。
例えば、2022年製のテスラ・モデル3ベースセダンがオクラホマで17,921ドルでハーツのウェブサイトに掲載されている。デンバーでの2023年製のスバル・ソルテラ・プレミアムSUVの販売価格は20,581ドルである。
同ウェブサイトでは199台の電気自動車が販売リストに掲載されており、その中で一番高価なのはフォード・マスタング・マッハ-E GT SUVで、フェニックスで4000マイルしか走っていない。ハーツのウェブサイトではこの車が6万5000ドルで売り出されている。
実際、ハーツのウェブサイトで販売リストに掲載されているEVの半数以上がマッハ-Eである。この車のプレミアムバリアントの始動価格は約5万9000ドルだ。
一方、ハーツは安い買い取りオプションもレンタル客に提供しており、Redditのユーザーが示したスクリーンショットが話題となった。このスクリーンショットには、ハーツが2023年型のモデル3の販売を17,913ドルで提案しているのが写っている。この車は、走行距離が3万マイルもないということで、非常にお得な取引となっている。米国での新車のモデル3は、特典を受けずに買うと最低でも4万2490ドルである。
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なぜ重要なのか: ハーツは今月、高い修理費と車両価値の低下が原因で、自社のEVフリートを2024年までに2万台削減することを発表しており、その一環としてEVを売り出している。
ハーツは、第1四半期の決算発表で、同社のCOOであるジャスティン・ケッピ氏は、EVの廃棄計画をさらに1万台増やし、合計3万台の削減を目指すと語った。 ハーツは、その一方で、第2四半期以降、フリートからEVを減らすことでメリットを見込んでおり、2024年末までには、ライドシェア以外で展開されるEVはグローバルフリートのわずか5%にすぎないと述べた。
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翻訳:Kota Otake