都市型航空輸送の競争が2026年に向けて加熱する中、ウォール街では技術的リーダーシップと投資機会の間に明確な線引きがなされている。
カントール・フィッツジェラルドは最近、アーチャー・アビエーション(NYSE:ACHR)のオーバーウェイト評価を再確認し、ジョビー・アビエーション(NYSE:JOBY)の評価はニュートラルを維持した。
同社はジョビーを認証・飛行試験の市場リーダーと見なしているが、アーチャーの潤沢な資金力と戦略的パートナーシップは、現時点の価格レベルにおいて投資家にとっての最有力候補であることを示している。
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アーチャーに強気
カントールはアーチャーに対し引き続き楽観的であり、12カ月の株価目標は13ドルである。同社のオーバーウェイト評価の根拠は、アーチャーの豊富な資金力と高利益率分野への積極的な展開にある。
アーチャーが選ばれる理由:
- 業界トップの資金力:アーチャーは、総流動資産22億ドル(現金17億ドル)という業界最強のバランスシートを保有しており、商業化に向けた重要な資金調達が可能だ。
- AIと軍事面での強み:旅客機事業以外にも、アーチャーは独自の電動パワートレインをアンドゥリルやエッジグループなどの外部パートナーに供給することで収益の多角化を進めている。カントールは、アーチャーとエヌビディアの新たなパートナーシップにより、ホーソン空港にIGX Thor AIプラットフォームが統合され、操縦士の安全性と自律飛行に革命が起きると予想している。
- 2028年ロサンゼルス五輪戦略:ホーソン空港(LAX国際空港から3マイル圏内)を取得することで、アーチャーは2028年のロサンゼルスオリンピックにおいて排他的なエアータクシー提供企業としての地位を確保した。カントールはこの動きを”重要な”利点と見なしている。
ジョビーはニュートラル
カントールは、ジョビーを業界リーダーでありFAAタイプ認証に最も適した企業であると認めた。しかし、同社はニュートラル評価を維持しており、現時点の株価は新規投資家にとって理想的なエントリーポイントではないことを示唆している。
ジョビーリーダーシップの正当性:
- 優れた飛行データ:ジョビーの機隊はこれまでに5万マイル以上の飛行を行い、2025年には850回の飛行と4900点のテストポイントを完了した。
- 実現済み収益: ジョビーはすでにキャッシュフローを見込める状況だ。すなわち、ブレード・エア・モビリティの買収により今四半期に1400万ドルの収益を計上し、ジョビーは同社の臓器移植輸送事業の独占パートナーになる予定だ。
- ドバイ独占:ジョビーは、2026年後半の開始を目標にドバイでのエアータクシーサービス設立に関する6年間の独占契約を締結している。
まとめ
アーチャーとジョビーはどちらも2026年に商業的な発売を行う UAEに焦点を当てている。しかし、競争はもはや「どちらが飛べるか」ではなく、「どちらが事業を拡大できるか、そしてどちらの株が投資家にとってより良い選択肢となるか」である。
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