Take-Two Interactive Software Inc (NASDAQ:TTWO)は、フラッグシップタイトルの記録的な数字とサブスクリプションサービスの成長に支えられ、またもや強い四半期を報告しました。
同社のネットブッキングは、約14億7000万ドルとなり、前年よりわずかに増加しており、その間、純収益は13億5000万ドルに上がり、4%の増加率を記録しました。
今回の四半期において、『グランド・セフト・オートV』と『グランド・セフト・オート・オンライン』は、引き続き好調を維持し、『グランド・セフト・オートV』は累計で2億5000万本のセールスを達成しました。GTA+というTake-Twoのサブスクリプションサービスの会員数は、クラシックゲーム『ブリ』が追加されたことの影響もあり、35%増の会員数を記録しました。
そのほかの大きな貢献者としては、NBA 2K25、Toon Blast、レッド・デッド・リデンプション2、Words With Friends などが挙げられます。これらのタイトルが合わせて、現在同社の総ブッキング額の81%を占める総消費者支出からの収益が6%増加しました。
Take-Twoは、2025年のネットブッキングについて、概要を公表しており、2025年のネットブッキングは55億5500万ドルから56億5000万ドルになると予測し、翌年以降には「過去最高のレベル」となると予測しました。
今後のTake-Two ー GTA6などの大型リリース
Take-Twoは、2026年度には『グランド・セフト・オート6』をリリースすると発表し、噂されている遅延の噂にもかかわらず、同作のリリースは2025年の秋に予定通りとなることを確認しました。また、来るべき年度(2026年3月まで)のタイトルとしては、『ボーダーランズ4』、『マフィア:ジ・オールド・カントリー』もリリースされます。
最高経営責任者(CEO)のシュトラウス・ゼルニック氏は、これらのリリースが重複することはないと指摘しています。「私たちが、そして、他の誰もが無駄に大きなリリースを重ねて発売することはない、と言ってもいいと思います」とゼルニック氏はVarietyに語っています。
『グランド・セフト・オート6』と『ボーダーランズ4』の他、開発中のその他のプロジェクトには『シヴィライゼーション7』、『WWE 2K25』、『ジューダス』が含まれ、Take-Twoのリリースラインナップはますます充実しています。
Take-Twoの財務戦略 ー 大型プロジェクトに注力
Take-Twoは、自社のインディペンデント系パブリッシング部門であるPrivate Divisionを売却すると発表し、併せてその資源を、より大きく確立されたフランチャイズへと注力することを選択しました。
ゼルニック氏は、準備した発言の中で、「長期的なコア事業とモバイル事業の成長に私たちのリソースを集中するために、私たちは最近、このブランドの戦略的な売却を決断しました」と説明し、売却先が Private Division のほぼ全ての発売タイトルの権利を取得したことをも踏まえ、Take-Twoは引き続き『No Rest for the Wicked』のサポートを行うとしました。
ゼルニック氏はまた、「Private Divisionのチームはインディペンデント開発者を支援するために大変な仕事をしてくれました。そして、ほぼ全てのプロジェクトが成功を収めたと言っていいでしょう」と付け加えました。ゼルニック氏は一方で、「(Private Divisionの)プロジェクトは『小規模』であり、一方、Take-Twoの焦点は『大ヒット』に置かれている」とも述べています。
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