英製薬大手AZN(NASDAQ:AZN)とAMGN(NASDAQ:AMGN)は、慢性副鼻腔炎性鼻ポリープ(CRSwNP [鼻ポリープ])患者を対象としたテゼスパイア(tezepelumab)の第3相WAYPOINT試験のトップラインデータを発表した。
データによると、テゼスパイアは偽薬と比較して鼻ポリープの大きさを統計的に有意で臨床的にも重要なレベルで低減させ、鼻づまりも改善を示したという。
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WAYPOINT試験は、重症CRSwNP患者に対し、皮下投与されたテゼスパイアと偽薬の有効性と安全性を評価したランダム化二重盲検試験である。
試験の参加者は、標準治療(鼻内コルチコステロイド[INCS])にもかかわらず症状が現れていた。
慢性副鼻腔炎性鼻ポリープは、鼻の痛み、鼻づまり、嗅覚の喪失など、さまざまな症状を引き起こす可能性がある。鼻ポリープとは、鼻や副鼻腔内で発生する成長物である。
この臨床試験におけるテゼスパイアの安全性概要と耐容性は、この治療薬に関する既知のデータと一致している。
完全な結果については、今後開催される医学会などで規制当局や科学コミュニティと共有される予定だ。
現在、テゼスパイアは米国、EU、日本、および約60か国で重症喘息の治療薬として承認を受けている。
米国とEUでは、テゼスパイアは自己投与用の単回使用のプレフィルトシリンジおよび自動注射器として承認されている。
5月には、通常の肺気腫(COPD)治療に失敗した広範囲な基礎血液好酸球数(BEC)を持つ重症COPD患者を対象としたテゼスパイアの第2相COURSE試験の結果が発表された。縦隔気腫、慢性気管支炎、または喫煙状態に関わらず、この試験におけるテゼスパイアの活性化を示す結果が得られた。
米国時間木曜日、11月26日、AMGN株は1株321.91ドルで取引を終了し、同日フリーマーケット取引の時間帯にはAZN株が0.11%上昇の1株64.76ドルで推移している。
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