石油大手OXY(NYSE:OXY)が今週火曜日の取引終了後に第3四半期決算を発表に備えている中、同社の株価が不振に陥っているとの見方が出ている。
オキシデンタル、決算発表に向けて良くも悪くもバフェットの注目を集める
今年、ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)はOXYの株式を着実に増やし続けており、現在は同社の持ち株比率が27.25%にまで上昇している一方、OXYの株価は一時15%以上下落してしまった。
ウォール街アナリストたちの予想では、OXYの第3四半期の一株利益(EPS)は74セント、売上高は72億3000万ドルになるという。こうした中、アナリストやバフェット氏の動向を注視する者たちは一様に、「オラクル(バフェット氏の通称)のOXYに対する投資の根拠を見たい」という興味を持っている。
バフェット氏のOXY投資は第2四半期において、バークシャーのポートフォリオの5.93%に上昇し、バフェット氏の強気の見解を示している。しかし、OXYは見込み通りの決算を発表できるかどうかだ。
決算発表直前、オキシデンタルの株価チャートが売りのシグナルを発信
OXYの株価チャートと最近の取引動向からは、投資家たちにとってあまり自信を持てるものとは言えない。
同社の株価は、20日、50日、さらに200日の単純移動平均線(SMA)よりも低い水準で推移しており、MACD(移動平均収束拡散)は-0.61、RSI(相対力指数)は44.85で、引き続きの売りムードを示している。
同社の株価は50.81ドルとなっており、この価格は50.57ドルという8日のSMAよりも高い位置にある(これは概ねの買いのシグナルとされる)。一方で、この価格は同社の株価が50.99ドルという20日のSMAよりも低い水準にあるため、OXYの技術的状況は混在しているとも言える。
バフェットに続き、VanEckもOXYの持ち株比率を引き上げ
OXY株の値動きには不安が見られるが、その一方でバンエック・アソシエイツ(VanEck Associates)は先季末にOXY株の保有比率を124.5%引き上げており、現在の同社の持ち株比率は約94.8万ドルとなっている。
この機関投資家の動きは、OXYの将来に対する期待があることを示している。バフェット氏も、この見方に賛同しているようだ。
バフェット氏がOXYの株価に対し持っている信頼が報われるのか、それともこれらの大口投資により激しい乱高下が予想されるのか? 決算発表とともに、オラクルの信頼が正しいものだったのかどうかが明らかになりそうだ。
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