遺伝学に基づく消費者向けヘルスケア企業23andMe Holdings Co.(NASDAQ:ME)は、オペレーションの合理化とコスト削減を図るため、事業再構築を発表した。
さらに23andMeでは、臨床研究と臨床前資産に対する戦略的な代替手段について評価を行う中、全ての治療プログラムのさらなる開発を中止すると発表した。
同社では総合的な従業員数を200人以上削減することを決定しており、これは従業員総数の約40%に相当する。
この事業再構築により、運営費用が大幅に削減され、年間コスト削減額は3,500万ドル以上になると予想されている。23andMeは最大1,200万ドルの費用と経費がかかると見込んでいる。
同社のCEOで共同創業者でもある取締役会議長のアン・ウォジチキ氏は、「23andMeを再編し、私たちのコアビジネスと研究パートナーシップの長期的な成功に焦点を当てるために、困難だが必要な行動を取っている」と述べた。
会社は、研究開発部門の活動を停止する一方で、並行して全ての戦略的選択肢を積極的に探索していく予定だ。
23andMeは、戦略的代替手段のプロセスが続く中、できるだけ速やかに進行中の臨床試験を終了させる意向だとしている。
同社の治療プログラムには、がん細胞の免疫チェックポイントCD200R1をブロックすることで、免疫系のがん細胞殺傷能力を回復するよう設計された1/2a相の治療抗体「23ME-00610」、腫瘍細胞による免疫活性を抑制するために発現・分泌され得るULBP6をターゲットにした1相の治療抗体「23ME-01473」、およびその他の臨床前段階の免疫学および炎症プログラムが含まれる。
また、23andMeの取締役会の独立した役員は、23andMeの取締役会独立取締役のメンバーは、2023年7月に独占的な発見期間が満了したため、臨床研究プログラムの収益が前年同期比で12%減少した。
もちろん、23andMeはこのプログラムの終了と同時に、独自の研究開発サービスの収益における減少も認めざるを得ない。
23andMeは、2025年第2四半期の売上高が1億300万ドルに上り、1年前の1億5000万ドルから1,200万ドル減少したことを発表している。
減少の主な要因は、主に、PGSキットの販売台数とテレヘルスオーダーの低下、および臨床研究の低い収益である。これに加え、23andMeとの提携が2023年7月に発見期間が終了したため、GSK Plc(グラクソ・スミスクライン)との提携による収益が前年同期比で減少したためだ。
調整後のEBITDAは、1年前に記録された4,500万ドルの損失に比べて3,300万ドルの損失となった。また、23andMeは株式1株あたり2.32ドルの損失を報告しており、前年同期の3.17ドルの損失と比べても改善している。
株価動向 火曜日の最新情報では、ME株は株価4.63ドルで0.43%上昇している。
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