JD.com Inc (NASDAQ:JD)は、この木曜日に第3四半期の決算を発表する見込みだ。ウォール街は、同社が取引時間前に決算を発表すると予想し、1株あたり1.06ドルの利益と370億ドルの収益を予測している。
この1年で株価は40.19%上昇し、今年来では32.72%上昇している。
JDの今後の決算発表に先立ち、Mizuhoは当該銘柄の株価目標を35ドルから43ドルに引き上げ、アウトパフォーム(銘柄のリターンが株価指数を上回ると予想される)の格付けを維持した。
最近の中国の景気刺激策が一部の楽観を呼び起こしているものの、高い失業率や不動産問題などの構造的な課題が引き続きアジアのインターネットセクターに影を落としているとMizuhoは指摘している。
懸念の声が広がる中、米中貿易摩擦が再び緊張することが見込まれている。
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以下、JDの株価がどのような動きを示し、その見通しとどのように一致しているかを見ていく。
JD株のチャート、第3四半期決算を前にベアリッシュな状態で推移
JD株は現在、その株価が5日、20日、50日のEMA(指数加重移動平均)を下回る36.60ドルで推移しており、強いダウントレンドが強調されている。
8日のSMA(単純移動平均)は38.73ドル、20日のSMAは39.59ドルなので、JD株の持続的な圧力はさらに下落リスクを示唆している。
50日のSMAが37.05ドルであるため、JD株の近期の技術的な環境は非常に厳しいと言える。
しかし、下方に29.64ドルの200日移動平均線は株価の潜在的な回復を示唆している。MACDが-0.17であり、モメンタムがベアリッシュな方向に動いていることを示している。RSIは42.43であり、減少傾向にあり、過剰売りの領域に近づいているため、センチメントが安定すれば買い手が引く可能性がある。
アナリストはJD株について35%の上昇余地を予想
格付けとコンセンサスの見通し:JD株についてのアナリストのコンセンサス評価は現在、株価43.76ドルで買いの格付けがなされている。Loop Capital、バークレイズ、JPMorgan 3社の最新のアナリスト格付けでは、JD株に34.79%の上昇余地があり、平均株価予想は49.33ドルとなっている。
アナリストや投資家たちは、JDの収益成長、純利益の勢い、GMV(総商品取引高)、およびJDの株価に影響を与える可能性のある自社株買い戻しの発表について特に注目している。
JDの株価動向:JD株は、昨日の取引終了時に36.10ドルで取引を終え、7.48%下落した。
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