ケーブルテレビネットワークを待ちわびている米国の大手通信企業コムキャスト(NASDAQ:CMCSA)の分社化を受け、ウォルト・ディズニー(NYSE:DIS)のCEOロバート・アイガー氏は、これ以上のM&A(合併・買収)の必要性を否定した。
出来事 木曜日、ディズニーの四半期決算のカンファレンスコール中に、UBS証券のアナリストジョン・ホドリック氏がアイガーに対し、ディズニーが同様の動きをする可能性について尋ねた。
アイガー氏は、ストリーミングの台頭を受けたディズニーの2017年に実施した資産買収が成功を収めたと指摘し、この戦略的な動きによってディズニーは世界で約1億7400万人の加入者を獲得したと語った。
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アイガー氏は「多くの点で、私たちはすでに合理化を達成した。私たちは、基本的には革新的なメディアの世界で成功するために、(今のところ)新たな資産は本当は必要ない。その点からいえば、これ以上の資産は、配布またはコンテンツの観点からも、本当は必要ないだろう」と述べた。
ディズニーのシニアエグゼクティブバイスプレジデント兼最高財務責任者(CFO)を務めるヒュー・ジョンストン氏も、資産の売却については否定し、その上で、このことに関してディズニーが新たな価値創出の機会を見いだせなかったと述べた。
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なぜ重要か ディズニーの四半期決算は、ストリーミングの利益、強いボックスオフィスの実績、そして高いパークの実績によって後押しされた。同社の売上高は1兆9,730億ドルで前年同期比6%増(アナリストの予想は1兆9,600億ドル)を記録した。
コムキャストは、自社のケーブルネットワーク事業を新会社に分社化することを検討中だ。この動きは、コムキャストの第3四半期決算を発表した際、同社の会長マイク・キャバナー氏が発表したものだ。
コムキャストは、その当時の売上高が3,207億ドルで前年同期比6.5%減(アナリストの予想は3,164億ドル)を記録した。
株価動向 ディズニーの株は、木曜日の取引で6.23%上昇し、1株109.12ドルで取引を終了した。ただし取引終了後の取引では、その後一部の利益を失って108.50ドルに下落した。
それに対し、コムキャストの株は木曜日の取引で0.98%下落し、1株43.48ドルで取引を終了した。これにより、コムキャストの時価総額は780億ドルにまで減少した。
画像提供:Shutterstock
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