水曜日、Sage Therapeutics Inc(NASDAQ:SAGE)は、遺伝性脳障害で神経細胞が崩壊し死滅するハンチントン病(HD)に関連する認知機能障害(CI)を持つ患者を対象としたdalzanemdor(SAGE-718)の第2相DIMENSION試験におけるトップライン結果を発表した。
この試験では、dalzanemdorは初期基準線からのSymbol Digit Modalities Test(SDMT)の84日後の変化という主要エンドポイントにおいて、有意な差を示さなかった。
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SDMTは認知評価に使用され、持続的な注意、処理速度、視覚スキャニングおよび運動速度を測定する。
dalzanemdorで治療を行った参加者の二次エンドポイントの解析では、プラセボと比較して統計的有意差や臨床的に意義のある差は見られなかった。
これらの結果を受け、同社はdalzanemdorのさらなる開発を計画していない。
「DIMENSION試験の結果に失望しています」と、Sage TherapeuticsのCEOバリー・グリーン氏は語った。
dalzanemdorは基本的に良好に耐容され、新たな安全性シグナルは観察されなかった。治療開始後に発生した有害事象の大部分は、軽度から中等度のものであった。
これらの結果を受け、同社はHDの患者を対象にdalzanemdorの開放ラベル安全性試験である現在進行中のPURVIEW試験も閉鎖する。
10月、Sage Therapeuticsは、軽度認知機能障害(MCI)または軽度の認知症を有するハンチントン病患者を対象にdalzanemdor(SAGE-718)の効果を評価するための第2相LIGHTWAVE試験のトップライン結果を発表した。
LIGHTWAVE試験では、初期基準線から84日後におけるWechsler成人知能検査第4版(WAIS-IV)コーディングテストのスコアという試験の主要アウトカム・メジャーにおいて、dalzanemdorで治療を受けた参加者とプラセボで治療を受けた参加者の間に統計的に有意な差は示されなかった。
株価動向SAGE株は、水曜日の最新のチェックで4.99ドルで1.63%上昇している。
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