金曜日の午前中、米ドルは108.071の水準で新たな52週高を記録し、元ゴールドマン・サックスFXアナリストであるブルッキングス研究所の上級フェロー、ロビン・ブルックス氏はX(旧Twitter)の投稿で、「市場は初め、11月5日の大統領選後に株価を急騰させてしまった」と述べた。
彼は「関税の見通しは明らかに株価にとって良いものではなく、米ドルには明らかに良いものです。米ドルの強さが増すだろう」と付け加えた。
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出来事:ブルックス氏が共有したチャートは、トランプ次期大統領による2016年の勝利と2024年の勝利時におけるS&P 500インデックスとダウ・ジョーンズ・インデックスの比較を示している。11月5日からの両指数の動向を測定すると、ダウ・ジョーンズ・インデックスは約3.5%上昇し、2.9%上昇したS&P 500インデックスを上回っている。
問題の重要性:関税の増加により輸入品への需要が減少し、自由貿易価格よりも国内の価格が上昇することで、徐々にインフレが進行する。これにより株式には長期的には金融引き締めが生じる。
ただし、より高い関税は、供給が減少し、経済への資金流入が増加するため、国内通貨にとっては良いものである。
他のアナリストの見解:ダウ・ジョーンズ・インデックスが過去最高の107.07を更新したことに対して、Kunal Sodhani氏(新韓銀行グローバルトレーディングセンター担当副社長)は、「この水準をブレイクすると、105.10がサポートとして機能し、108.60まで上昇する可能性がある」と述べた。
Sodhani氏によれば、「中東での地政学的緊張が続く中、米国の強力な経済データ、および利上げ懸念を示す米連邦準備制度(FRB・米連邦準備制度)の発言が追い打ちをかけ、米ドルが新たな高値を記録する可能性がある」とのこと。
金曜日時点で、SPDR S&P 500 ETF トラスト(NYSE:SPY)の今年のリターン率は25.60%増、一方でInvesco QQQ トラスト シリーズ 1(NASDAQ:QQQ)のリターン率は25.43%増となった、とBenzinga Proのデータが示している。これらの強いリターンにも関わらず、金曜日のプレマーケット取引では、これらのETFは若干下落している。
一方、先物市場の動向を見ると、主要指数を中心に下落が見られる。それぞれ、Nasdaq 100は0.51%、S&P 500は0.40%、ダウは0.29%、R2Kは0.08%下がっている。
今後の動向