次期大統領ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が商務長官に指名したハワード・ラトニック(Howard Lutnick)氏は、仮想通貨業界最大の時価総額を誇るステーブルコイン(法定通貨に固定された価値を持つ仮想通貨)を提供する企業であるテザー(CRYPTO:USDT)と数十億ドル規模の取引を進行中だ。
出来事の詳細:ラトニック氏が率いる金融サービス企業カンターフィッツジェラルドは、ビットコイン(BTC)を担保にドルを貸し出すプログラムをテザー社の協力を得て開始することを計画しており、関係者の話を引用したブルームバーグの報道によると、そのプログラムの資金調達の初期段階は20億ドルであり、最終的には数百億ドル規模になると予想されている。
カンターフィッツジェラルドとテザーは、この件について報道の確認を求められたBenzingaの依頼に直ちには応じなかった。
(注:Benzingaの報道によると)
ビットコイン(BTC)を担保にドルを貸し出すプログラムの資金調達の初期段階は20億ドルであり、最終的には数百億ドル規模になると予想されている。
Why It Matters: Cantor has been Tether’s Wall Street banker, acting as the custodian of billions of dollars of U.S. Treasuries that back the USDT stablecoin.
過去には、ラトニック氏はテザーを賞賛し、同社が十分な準備金を持っていると述べている。
彼は「テザーの資産を何度も何度も管理してきた。私たちが見た限りでは、私たちは多くの仕事をしてきたが、彼らはお金を持っている」とラトニック氏はインタビューで述べた通り。
ラトニック氏がこの件に関し最高位の内閣ポストを与えられた理由は、テザー社を巡る物議に沸いている出来事が背景にある。テザー社は違法なギャンブルやマネーロンダリングなどの犯罪活動の助力を行っているとの非難を受けている。
先月の報告書によると、テザーのステーブルコインが違法活動に利用された可能性について、連邦政府の調査が行われる方向に動いたとも伝えられている。なお、テザー社CEOパオロ・アルドアイノ(Paolo Ardoino)氏は、何らの捜査を受けていないと否定している。
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