電気自動車(EV)の大手企業であるTesla Inc.(テスラ)(NASDAQ:TSLA)は、1年前の2023年11月30日に米国の顧客に対してサイバートラックの納車を開始した。
今年の納車台数: 自動車調査会社ケリーブルーブック(Kelley Blue Book)のデータによると、第3四半期に米国で16,692台のサイバートラックが販売され、フォードのF-150 ライトニングやRivian R1TなどのライバルのEVトラックを上回り、Model YとModel 3に次ぐEVトラックとしては3番目に売れた車種となった。
今年の年初から9月末まで、同社は総計28,250台のサイバートラックを納品し、Model SやModel XのEVラグジュアリーモデルを上回る売り上げを記録した。
同社はまた、今年にはメキシコとカナダの顧客に対しても車両の納車を開始し、第3四半期には生産がプラスの粗利益を達成した。
サイバートラックの価格: サイバートラックは現在、2種類のバリエーションで提供されている。低価格の全輪駆動バリアントは79,990ドルから、より高価なCyberbeasバリアントは99,990ドルからの価格設定となっている。
ただし、2019年11月の発表会の際には、Teslaはトラックのバリアントを3種類とすることを明らかにし、エントリーレベルのシングルモーター・リアホイール駆動(RWD)バージョンは39,900ドルから、デュアルモーター全輪駆動バージョンは49,900ドルから、トップティアのトリモーター全輪駆動バージョンは69,900ドルからの価格設定になると述べていた。
ただし、納品が開始された際、これらの価格はそれぞれ高騰し、結果的に有名セレブたちにも人気が出た。
期待値を下回るも上昇中:サイバートラックの納品台数は上昇基調にあるものの、TeslaのCEOであるElon Musk氏の期待には及んでいない。同氏は以前、同社は2025年には25万台のサイバートラックを生産することを目標としていると述べていた。同氏はその際、「サイバートラックには需要があるが、その独特のデザインから生産台数が限られている」とも述べている。
同社はモデルごとの納品と生産の台数を明らかにしていない。ただし、同社のエンジニアであるWes Morrill氏によると、テキサス州のギガファクトリーで年間約12万5,000台のみの車両生産能力があるが、これは来年の同社の生産目標の半分に過ぎない。
同社のWebサイトには現在、サイバートラックの3番目であるより安いバリアントについての情報は掲載されていないが、Morrill氏は8月にこのバリアントについて、キャンセルされたのではなく後で追加される可能性があると語っている。 より安価なバリアントが、ステンレス製のトラックの納品台数を増加させるのに役立つかもしれない。
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写真提供:Pixabay