デンマーク南部大学による2つの新しい研究によれば、米ノボ・ノルディスク(Novo Nordisk A/S)の糖尿病治療薬「オゼンピック」は、糖尿病患者が稀になる目の疾患を引き起こすリスクを増加させる可能性があるという。
出来事:このデンマークとノルウェーで行われた研究の結果、2型糖尿病に対するセマグルチドの使用と非動脈虚血性前部視神経症(NAION)のリスクが増加するリンクが示された。
デンマークの医薬品庁は、これらの結果をさらに評価するために欧州薬剤保険リスク評価委員会(PRAC)に提出する予定。
Novo NordiskにはBenzingaが連絡を取ったが、返答はない。
(翻訳注:Benzinga記事のためのコメントを求めたが、コメントは得られていない。)
この研究によると、424,152人の糖尿病患者のデータが調査されたうち、106,454人がオゼンピックで治療を受けていた。
もう1つの研究、2018年から2024年までの期間にデンマークとノルウェーでセマグルチドを使用している44,517人の患者を対象にノルウェー公共衛生研究所と共同で行われた研究では、44,517人のデンマーク人および16,860人のノルウェー人オゼンピック利用者のデータが調査された。
この2つの研究で、オゼンピックとNAIONの発生率の増加との関連が明らかになった。研究者たちはそのリスクが倍増したと指摘し、2018年以前は60〜70件だったデンマークの年間NAION発生件数が、オゼンピックが導入された後は年間約150件に増加したことにも触れている。
過去6ヵ月間、デンマークの医薬品庁は、NAIONがセマグルチドの副作用として報告された可能性について慎重に調査してきた。
7月からデンマークで、オゼンピックを使用している患者に関連付けられた19件のNAIONの症例が報告され、そのデータが欧州での副作用報告データベースに組み込まれた。
先行するデータや研究では、セマグルチドとNAIONとのリンクを確認するには不十分なものであったが、今回の新しい研究によってその疑念が強くなり、PRACによるより詳細なレビューを求めている。
価格・貨幣動向評議会(PRAC)の評価によって、この潜在的な安全性の懸念に対処するために規制措置や警告が必要かどうかが決定される。
株価動向 水曜日の最終確認時点で、ノボ・ノルディスクの株価は1株108.81ドルで0.74%上昇している。
次に読むべきは
画像:Shutterstock