シェル (NYSE:SHEL) の株価が、同社が第4四半期の業績見通しで大幅な下方修正を発表したことを受けて、プレマーケット取引で下落している。
同社は、第4四半期における統合ガス生産のガイダンスを合わせて下方修正し、これまでの1日当たり900〜960バレル換算での予想から、1日あたり880〜920KBOE(石油換算バレル)に下方修正した。
これは941KBOE/D(前の四半期における石油換算日産量)からの下方修正であり、この見直しはカタールの施設で行われた定期メンテナンスに続くものだ。
同社はLNG生産予測も修正し、今回の見通しは先立ってのガイダンスで680万〜720万トンの間になる見込みで、これまでの予測は690万〜750万トンの間だった。
これはシェルが前の四半期に生産した750万トンと比較される。
シェルは四半期の決算発表を2023年1月30日に予定している。
さらに同社は、法人税後の非現金減損が15億ドルから30億ドル、エミッション許可に関連する13億ドルのキャッシュアウトフローを予想している。 キャッシュフローの影響はドイツと米国の両方で許可証のコストによるものだ。
2024年10月には、シェルは71.09十億ドルの第3四半期の収益を報告し、これは61.34十億ドルとのコンセンサス見通しを上回っている。
昨年12月、エクイノール(Equinor ASA)およびシェルの関連会社であるEquinor UK LtdおよびShell UK Ltdは、英国の洋上石油・ガス資産を統合し、英国北海最大の独立系生産者を形成する計画を発表した。
シェルの株式評価を「イコールウエイト」から「オーバーウエイト」に格上げし、価格予想も66.50ドルから79.80ドルに引き上げたモルガン・スタンレー(Morgan Stanley)のアナリスト、マルティン・ラッツ氏は、「エネルギー部門の持続的なリターンを生み出しながら、シェルの財務力と有利な評価が組み合わさっていることで、同社はエネルギー部門での現在進行中の課題に立ち向かうために最適な位置にある」と述べている。
株価の変動: 水曜日の最終確認時点で、プレマーケットでSHEL株は3%安の63.95ドルで取引している。