台湾TSM(NYSE:TSM)は、1月16日に第4四半期の決算を発表する準備を進めているなか、好調な勢いに乗っています。
売上高は前年比57.8%増
この半導体大手が2024年12月の純売上高を2,781.6億台湾ドル(約844億ドル)に報告し、これにより前年同月比57.8%の増加を記録し、また2023年の年間売上高も33.9%増の数字を確定させました。
テクノロジーセクターが不安定な状況が続く中、TSMの株は壮麗な成績を収めており、ここ1か月で7.91%、過去5日間で5.03%上昇しました。
ウォール街が第4四半期の1株利益を2.19ドル、売上高を約261.9億ドルと予測していることをベンジンガ・プロのデータが示している、投資家たちはTSMがもう1つの大ヒット四半期に向けてキメた目をしています。
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TSM株のチャートは好感触を示す
技術面から見て、TSM株は好感触を示しています。
現在の株価は206.17ドルで、以下の主要な移動平均線よりも上に位置しています:
- 8日SMA:206.60ドル
- 20日SMA:202.39ドル
- 50日SMA:196.53ドル
- 200日SMA:172.56ドル
これらのシグナルと、移動平均収束拡散(MACD)が3.82、相対力指数(RSI)が54.07という指標の数値が加わり、TSM株の技術的な状況は強気のままです。
TSMの決算と今後の展望
一般的な業界の課題にもかかわらず、TSMが先端のチップ製造技術で市場をリードし続ける見通しについて、アナリストたちは引き続き楽観的な意見を示しています。
同社の12月の売上高の強さは、TSMの回復力と市場支配力を裏付けています。半導体セクターは崩壊寸前の状況にあるものの、TSMは強固なファンダメンタルズを持ってその逆風に立ち向かうことができそうです。
第4四半期決算発表が迫りつつあり、TSMは依然として強気の勢いを維持していることから、同社が最近見せた急騰を正当化するような業績を報告するのか、あるいはこの半導体業界のリーダーには別の展開が待っているのか、市場関係者は注視していることでしょう。
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写真=ジャック・ホン氏撮影 / シャッターストックより