銀行大手JPMorganの最高経営責任者(CEO)ジェイミー・ダイモン氏が、ビットコイン(仮想通貨:BTC)に対してはブロックチェーン技術の重要性を認めつつも、引き続き批判的な立場を再確認した。
出来事:ダイモン氏は日曜日、CBSニュースとのインタビューで、ブロックチェーンが資金やデータのやり取りを容易にする役割を称賛し、JPMorganも同技術を使用していると認めた。
「ブロックチェーンは(金融業において)使い道がある。」とダイモン氏は話したが、ブロックチェーン技術についての大半の議論が過去10-15年の間にビットコインに集中してきたと嘆いた。
また、ダイモン氏は、仮想通貨全般に反対していないと述べたうえで、ビットコインが彼の見解では「固有価値」を持っていないとし「価値がない」とコメントを残している。
世界最高評価の銀行のCEOであるダイモン氏が、世界最大の仮想通貨について率直な意見を述べたことで、ビットコインは「固有価値」がないため使用されるべきではないというものだ。
関連:仮想通貨の犯罪利用の問題は、ビットコインを取り巻く問題だけにとどまらない。
2024年11月に開示された封印を解かれた裁判所文書によると、ビットコインと、米ドルにバックアップされた安定型コインであるTether(仮想通貨:USDT)は共に麻薬カルテルによる資金洗浄に利用されていた。
また、2024年の米財務省の「全国マネーロンダリングリスク評価」においては、仮想資産のマネーロンダリング利用が実質通貨に比べて圧倒的に少ないことが認められている。
一方で、社長自身の意見にも関わらず、JPMorganはビットコインの価格変動にさらされている。
最新の13Fファイリングによると、同行はビットコインに関連する資産約6万5000ドルを保有しており、iShares Bitcoin Trust ETF(NASDAQ:IBIT)やFidelity Wise Origin Bitcoin Fund(BATS:FBTC)にもかなりの投資を行っている。
株価の動き:記者がこの記事を書いている時点では、ビットコインの価格は93,771.79ドルで、24時間以内に0.59%下落している。
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