1月14日(火)米国市場は、波乱のセッションの後、S&P500は微上昇、ナスダックは下落で終了するなど、まちまちの結果となった。投資家たちはインフレ指標を評価し、四半期決算報告に向けて準備をしている。生産者物価指数は市場予想を下回る伸びとなった一方で、長期国債の利回りが上昇し、米連邦準備制度(FRB)政策に不確実性がもたらされたことから、投資家の間には慎重なムードが広がっている。主要銀行による決算シーズンは14日(水)に開幕する。
経済データによると、12月の米国の生産者物価は前月比0.4%から0.2%に減少し、市場の0.3%上昇の予想を下回った。
S&P500指数は、ユーティリティ、素材、金融をリードに上昇し、コミュニケーションサービスとヘルスケアは減少した。
ダウ工業株30種平均は0.52%上昇し、42,518.28で終了、S&P500は0.11%高の5,842.91で終了、一方でナスダック総合は0.23%下落し19,044.39で終了した。
大手銀行が14日(水)に四半期決算の幕開けを行うと予想されている。
アジア株式市場の動向
- 日経225株価指数は、トランスポート機器、化学、石油・プラスチック、保険セクターの上昇を受けて0.09%上昇の38,471.50で終了した。
- S&P/ASX200指数は、IT、電気通信サービス、産業部門の下落を受けて0.22%減の8,213.30で終了した。
- インドのNifty 50指数は、電力、不動産、テクノロジーセクターの上昇を受けて0.23%上昇の23,228.55で終了、Nifty 500指数は0.36%上昇し21,558.75で終了した。
- 上海総合指数は0.43%減の3,227.12で終了、深セン総合指数は0.64%下落し3,796.03で終了した。
- ハンセン指数は0.34%上昇の19,286.07で取引を終了した。
ユーロ圏株式市場
- ユーロSTOXX50は0.36%上昇した。
- ドイツのDAX指数は0.67%上昇した。
- フランスのCAC指数は0.36%上昇した。
- 英国のFTSE100指数は0.74%上昇した。
米国時間6:00の商品先物
- WTI原油先物はバレル当たり0.21%高の76.57ドル、Brent原油先物はバレル当たり0.15%高の80.04ドルで取引を終了。
- 天然ガスはバレル当たり0.78%高の3.999ドルとなった。
- 金は1.05%高の2,710.76ドル、銀は1.32%高の30.750ドル、銅は0.10%高の4.3470ドルとなった。
米国時間6:00の先物取引
ダウ先物は0.19%、S&P500先物は0.16%、ナスダック100先物は0.21%上昇している。
米国時間6:00の外国為替市場
- 米ドル指数は0.11%減の109.06、ドル/円は0.72%減の156.80、ドル/豪ドルは0.14%減の1.6119となった。
- 債券利回りが下がる中で、米国の生産者物価指数や銀行の四半期決算を控えて、グローバル株式市場は慎重な上昇をみせた。一方、12月の生産者物価指数のデータは米国国債に対する圧力を和らげた。
写真=ShutterstockのPavel Bobrovskiy氏