ジム・クレイマー氏が、Super Micro Computer Inc(NASDAQ:SMCI)を巡る不正会計発覚を受け、6月2024年以来一連の問題を抱えてきた同社を非難した。
出来事クレイマー氏は、自らがホストを務めるCNBCの番組『マネーの虎』のなかで、視聴者からSuper Micro Computer Incに関する質問に答えた際、「売れ。どうでもいい、僕は気にしないから…不正会計とは売るべき」と語っている。
同社がSECに提出する自社の年次報告書である10-Kフォームを提出しないという異常事態が明らかになったのは、2024年中旬のことだった。
それ以降、この問題に関しHindenburg Researchというヘッジファンドが8月27日、SMCIを不正会計、自己取引、制裁逃れの罪で告発する報告書を発表した。これにより同社は大きな混乱を経験することとなった。
Ernst & Youngは10月30日にSMCIの監査役を辞任し、同社は2025会計年度第1四半期の自己申告書である10-Qフォームの提出期限を逃した。
同社は、監査役にBDO USAを任命し、コンプライアンスプランを提出することで、11月に一時的にはナスダックからの上場廃止を回避した。しかし同社は12月23日に、ナスダック100指数から除外されている。
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Super Micro Computerの株に対する売り圧の指標
2024年下半期における一連の問題に直面して以来、同社の株価は過去6カ月間で65.99%下落した。 水曜日のプレマーケット取引で同社の株価は0.46%上昇し、30.67ドルとなった。
同社の株に対する日次移動平均のテクニカル分析からは、株式に対してベアリッシュ(売り圧)な方向性が示されている。 火曜日の終値はそれぞれの株ごとに30.53ドルで、その日の売りと買いの移動平均の両方を下回っていた。
データによると、同社の株の8日移動平均と20日移動平均はそれぞれ32.71ドルと32.38ドルになっており、50日移動平均は31.75ドルだった。 このことから同社の株価は、単純移動平均(200日)の59.49ドルを大きく下回り、ベアリッシュ(売り圧)の傾向を示唆している。
RSI(相対力指数)は43.78で、このことから同社の株は中立ゾーンにあり、過買い圏域でも過売り圏域でもないことが分かる。
また、クレイマー氏が「売る」と指示したのをはじめ、Benzingaが追跡する17人のアナリストのうち、株式に対しては総じて「中立(ホールド)」のレーティングがついた。 Goldman Sachs、JPモルガン、Wedbushによる最新の3件のレポートによれば、SMCIの株に対する平均株価予測は27.67ドルで、これはSMCIの株価が9.97%下落することを意味している。
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