選出された大統領であるドナルド・トランプ氏と次期ファーストレディであるメラニア・トランプ氏によって発表された公式のミームコインが、大きな注目を浴びている。週末を通じて市場総額で数千億円を集め、仮想通貨コミュニティから畏敬と懸念の声が上がっている。
出来事: この2つのコイン、つまりソラナ(仮想通貨:SOL )をベースにした「OFFICIAL TRUMP」と「MELANIA」は、大規模な市場評価を誇る最初の動きを起こしており、これは設立から数十年を要する大企業の評価を超えるものだ。
現在の価格で58.33ドルのトランプ大統領公式コインは、CoinMarketCapによるとフルディルートの評価が58.34億ドルであった。同様に、MELANIAミームコインの評価は127.3億ドルだった。
なお、ある資産のフルディルートの評価とは、その資産の最大供給が流通している場合の市場評価を意味する。
この2つのミームコインの合計市場価値は7107億ドルで、執筆時点での石油会社の最高市場価値である493.8億ドルを上回っている。これにより、株式をもつ投資家ウォーレン・バフェット氏の関心を惹いているエネルギー企業であるオキシデンタル・ペトロリアム(NYSE:OXY)の評価よりも高いことになる。
なお、バフェット氏は最近、トランプミームコインの合計市場価値を上回るいくつかの企業にも興味を示している。
バークシャー・ハサウェイ(NASDAQ:VRSN )が約377,736株を獲得した大企業の市場評価がこの執筆時点で200億ドルをわずかに上回っており、これはトランプミームコインの評価の一部に過ぎない。
出来事の背景: 週末のトランプミームコインの市場総額の騒動は、トランプ氏が大統領として任期の第1日に複数の仮想通貨に対して親和的な大統領令を出すだろうと憶測された直前の出来事となった。
公式ミームコインには、将来の大統領選挙の候補者であるトランプ家との関連があるとして、利益を追い求めるトレーダーが資金を投入した。しかし、この2つのプロジェクトの免責事項には、いかなる政治的キャンペーンや政府機関とも関係がないことが明記されている。
アンソニー・スカラムッチ氏、突出した仮想通貨推進者であり、元ホワイトハウス通信長は、この発表を「イディ・アミン級の腐敗」と表現した。
写真提供:シャッターストック