先月、イーロン・マスク氏がKekius Maximus(仮想通貨:KEKIUS)を名乗っていたことで知名度を上げた流行仮想通貨が、その最高値から92%以上もの価値を失っている。
出来事先月末、イーランム(仮想通貨:ETH)が市場価値数億ドルに急騰したことがあります。これは、マスクがユーザー名をXからKekius Maximusに変更した後の出来事です。なお、Kekius Maximusとは「ピープ・ザ・フロッグ」と映画『グラディエーター』に登場するキャラクター、「マキシムス・デキムス・メリディウス」を組み合わせたものです。
KEKIUSはその後24時間以内に600%以上急騰し、価格は0.3958ドル(約43円)のピークを記録した。しかし、その成功はわずかな間しか続かなかった。
1月24日、テスラ(TSLA)とスペースX のCEOを務めるマスク氏は、元のXアバターに戻したことで、仮想通貨の大暴落を引き起こした。結果、KEKIUSの最高値から92%の下落により、この仮想通貨の時価総額は3億ドルを超える損失を出している。
KEKIUSは大手暗号資産取引所のバイナンスやコインベースには上場しておらず、この急落が長引いていることを示している。
所見KEKIUSの例は、成功した流行仮想通貨であるドージコイン(仮想通貨:DOGE)や柴犬(仮想通貨:SHIB)のような、ソーシャルメディアのトレンドから価値を引き出し、コミュニティの支持を欠いた流行仮想通貨についての警告となった。
投資家でテレビパーソナリティーのマーク・キューバン氏は、流行仮想通貨を「お金をつかまえ合うゲーム」と一蹴、一部の人々が利益を上げながら、他の人々は大きな損失を被ることがあると強調している。
一方で、Lunar New Yearなどのお祭りをテーマにした流行仮想通貨や、DeepSeekをモチーフにした最新のAIのセンセーションを受けて登場した流行仮想通貨も人気を集めていたが、その流動性と控えめな市場価値に疑問符がついている。
株価の変動記者執筆時点では、KEKIUSは24時間で3.47%上昇し、0.02921ドルで取引されている。
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記事執筆時点での米ドル/日本円の為替レートは1ドル=110.18円。