米テスラ社(NASDAQ:TSLA)の研究者であるTroy Teslike氏は、カナダが米国からの輸入に対して報復関税を発表した後、ベルリンのギガファクトリーからモデルYを出荷するようにテスラに依頼すると発表しました。
出来事 Teslike氏によると、テスラは、カナダに対して輸入関税が高額になるため、これまでの米国や上海からの輸入ではなく、モデルYをドイツ・ベルリンからカナダに出荷することになります。
研究者の推計では、テスラは2024年にカナダで4万8000台の車を販売し、そのうち1万1000台を中国から輸入しました。カナダが中国製の電気自動車に対する関税を100%に引き上げたため、同社は中国からの車の輸入を停止しました。
同様にして、カナダが報復関税を発表したため、テスラは今後カナダに対して上海と米国からの輸入も停止するということになり、これに伴い同社はベルリンの工場からの輸入に切り替えることになります。
しかしながら、トランプ大統領のメキシコ、カナダ、中国との貿易戦争は、同社の電池供給にはほぼ影響を与えないでしょう。ただし、トランプ大統領が日本との貿易戦争を開始した場合、米国でのテスラのModel SおよModel Xの生産には影響が出る可能性があります。というのも、これらの車には日本から輸入した電池が使用されているためです、とTeslike氏は述べています。
なぜ重要かカナダは先週末、トランプ大統領がカナダとメキシコからの輸入品に対して25%、中国からの輸入品に対して10%の関税を発表した後、輸入品に対して25%の関税を発表しました。
その後カナダのトルドー首相は、米国から輸入される300億カナダドル(約20.45億ドル)相当の商品に報復関税を25%課すことを発表しました。これらの報復関税は2月4日から発効し、米国がカナダに対する関税を撤廃するまでの間保持されます、とカナダ政府は述べています。
トルドー首相は、別の21日後にも成り立つ関税が発表される予定であり、これにはアメリカで製造された電気自動車も含まれる可能性があると述べています。
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