株式は、第4四半期の調整後1株利益が1.14ドル(約130円)、ストリート予想の1.15ドルを下回る結果となりました。第4四半期の売上高は215億ドルで、アナリストのコンセンサス予想222.66億ドルを下回りました。
会長兼CEOのJuan Luciano氏は「2025年は世界的に市場環境が緩やかで政策の不確実性が伴う中、企業は業績向上、コスト削減の加速、ポートフォリオの簡素化に注力している」とコメントしました。
2024年第4四半期のAg Services&Oilseeds部門の事業利益は6.44億ドルで、前年同四半期比32%減少しました。
炭水化物ソリューション部門の第4四半期の事業利益は3.19億ドルで、前年同四半期比3%増となりました。
第4四半期の栄養部門の事業利益は8,800万ドル、前年同四半期の事業損失1,000万ドルからの改善による増加です。
2024年、企業活動における現金フローは28億ドルでした。運転資本を除く事業フローは33億ドルでした。それぞれの数字は前年の45億ドルと47億ドルに比べています。
「今後数年間で5億〜7.5億ドルの節約を実現するためのターゲットを示す行動を発表します」とLuciano氏は補足しました。
具体的には、ADMは製造コストの改善、購入済み材料・サービスの削減、ターゲットを絞った労働力削減を通じて、年度通算ベースで大部分のコスト削減を達成すると期待しています。会社は2025年において、グローバルで約600〜700の役職削減を見込んでいます。
同社は引き続き、戦略的投資で強力なリターンを狙い、株主へのキャッシュバックを優先し、四半期配当を2%増額すると説明しました。
同社は、3月11日に普通株の1株につき51.0セントの現金配当を宣言しました。今回の配当は1株当たり50.0セントから増額です。
アウトルック 2025年の調整後1株利益は、市場のファンダメンタルズが弱い状況と、バイオ燃料および貿易政策の不確実性が続いているため、1株当たり4.00ドルから4.75ドル(コンセンサス予想4.67ドル)を予想しています。
株価動向 現時点で、Archer-Daniels-Midland株は3.04ドル安の48.48ドルで取引を終えています。
以下の記事も読んでみてください:
- トランプ、トルドーが国境の安全保障に合意、カナダへの関税凍結が「最低でも30日間」
画像提供:Shutterstock