General Motors Co.(NYSE:GM)は、子会社であるCruiseの同社の技術を完全に取得したことを受け、同社のSuper Cruise自動運転支援システムにCruiseの技術を統合すると発表した。
出来事GMは、同社が声明の中で述べたように、ロボットタクシーの開発作業に全力を注ぐのではなく、個人用車輌のための自動運転車両技術と先進的な運転支援システムを開発していくと述べた。
Cruiseの技術がSuper Cruise自動運転支援システムに統合される。Super Cruiseは北アメリカ全域において750,000マイルの道路で運転手によるハンズオフ操作を可能とし、さらに20を超えるGM車種に搭載されている。同社は今後、都市環境における路面の利用に拡大することに注力するという。
ソフトウェアおよびサービスエンジニアリングのシニアバイスプレジデントであるデイブ・リチャードソン氏は、「Cruiseが持つ専門技術と優秀な人材を、当社が開発しているSuper Cruiseを手掛けるチームと組み合わせることによって、支援運転と自動運転の両分野における業務を加速させる能力を持つことになる」と語った。
GMは、Cruiseの従業員に対する今回の買収の影響について、Benzingaの問い合わせに直ちに回答していない。
なぜ重要なのか GMは12月に、同社が Cruise のロボットタクシー開発を金融支援しなくなると発表し、同社の技術チームに組み込むことを選択した。
GMは、ロボットタクシーの開発には大規模なスケールが必要なため時間とリソースがかかると説明し、ロボットタクシー市場にはますます競争が激化していると付け加えた。
2023年10月まで、Waymo と同じリーグにいたCruiseは、実際には米国においては大手ロボットタクシープレイヤーの一角を占めていた。その後、サンフランシスコでCruiseのロボットタクシーが事故を起こしたとの報告があり、同年10月、規制当局の監視が厳しくなったことを受け、Cruiseは米国での事業を全て停止した。
同年7月、GMは、ペダルのない自動車「Origin」を製造する計画を中止すると発表した。理由は、次世代シボレーボルトを使用することになったため。 これは、GMの自動車における自動運転技術の新しい方針に基づくもので、Originの製造を中止するという決定が下された。この決定の背景には、製造コストと「規制当局がOriginのペダルなし自動車の規制をどのように実施するのか」という点に関する「不確実性」もある。
2021年10月には、ゼネラルモーターズのメアリー・バーラCEOは、Cruiseが年末までに無人運転車両の運用を再開することを検討していると述べ、一時は業務再開の見通しも持たれたが、結局、同社は12月に事業を停止した。
ベンジンガのモビリティに関する取材を読むには、こちらをクリックしてください。
次に読むべきは
写真提供:Shutterstock