中国の電気自動車(EV)大手、ビューイー ディー(OTC:BYDDY) が英国における1月の新車登録台数で米国のライバル企業であるTesla Inc.(NASDAQ:TSLA)を追い越したと、最新の業界データが示している。
出来事の内訳:英国自動車メーカー協会(Society of Motor Manufacturers and Traders、SMMT)のデータによると、テスラは1,581台の自動車登録を記録していた昨年同月から1458台に減少した。
ビューイー ディーは一方で、昨年同月の1,614台から、551%増の1,614台の登録台数を記録した。
ビューイー ディーとテスラ、どちらも電気自動車のみを製造している。ただしビューイー ディーは、テスラがボディ電気自動車(BEV)のみを製造するのとは異なり、プラグインハイブリッド車も製造している。
ビューイー ディー対テスラ: テスラとビューイー ディーの競争は英国市場に限られているわけではない。
この中国企業は、すでに、2023年第4四半期に、世界最大のBEV(ボディ電気自動車)販売業者であるテスラを追い越している。しかし、テスラは2024年第1四半期にその栄冠を取り戻し、9月末までの3四半期間、続けて保持していた。そして2023年第4四半期にビューイー ディーはそのタイトルを奪い返したのだ。
テスラは、2023年12月末までの3か月間で495,570台のBEVを納車したと発表し、この数字はビューイー ディーが同期間に販売した595,413台のBEVと比べるとかなり低い。
英国における自動車登録:1月、英国におけるバッテリー電動車の登録台数は42%増の29,634台となり、プラグインハイブリッド車の登録台数は5.5%増の12,598台となった。ただし、ガソリン車およびディーゼル車の登録台数が減少したため、燃料の種類を問わず全体の自動車登録台数は2.5%減少し、139,345台となっている。
英国自動車メーカー協会(SMMT)によると、自動車の登録台数の減少要因は、消費者の自信の低さと厳しい経済状況によるもの。
「月末におけるBEVの市場シェアの増加にもかかわらず、英国におけるBEVの市場シェアは、昨年政府が設定した22%の目標には依然として届いておらず、2025年に向けて設定された28%の要件にはさらに遠く及ばない」と、SMMTは発表文の中で述べ、EV販売に対して政府のより積極的な支援を訴えている。
「これに、販売業者からの要望があるだけでなく、需要を引き上げる説得力のある対策が必要となります」と、SMMTの最高経営責任者マイク・ホーウェス氏はコメントしている。
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写真提供:Tesla、Shutterstock