Philip Morris International Inc.(フィリップ モリス インターナショナル)(NYSE:PM)の株価が、2024会計年度第4四半期の決算結果を受けて上昇している。
同社は純利益が73億ドル(約8,175億円)で、前年比7.3%増と発表し、アナリストの9.44億ドルという予想を上回った。
喫煙を伴わない事業が同社の総純利益の40%を占め、昨年第4四半期に比べ0.7ポイント上昇した。
第4四半期のたばこおよび加熱式たばこ製品(HTU)の出荷規模は、前年同期比1.9%増の結果となり、同期間のHTUの売上は5.1%、たばこの売上は1.1%増となった。
1株当たりの調整後利益(EPS)は1.55ドルで、1.50ドルという予想を上回った。
この四半期の調整後の営業利益は33.7%から36.3%に拡大し、調整後の営業収益は352億ドルに達した。
同社の資金は、12月末時点で現金および現金同等物が420億ドル、債務総額が414.7億ドル、調整後EBITDA比率が2.66だった。
また、同社は1株当たりの四半期配当を1.35ドル、年間配当を5.40ドルとすることを発表した。
Jacek Olczak最高経営責任者(CEO)は「2024年はPMIにとって大きな年となった。IQOSとZYNの継続的な成長により、私たちは引火物製品の堅調なパフォーマンスと組み合わせて、素晴らしい年間業績を達成しました。」と述べた。
「米国で販売されているZYNニコチンパウチのすべてが、待ち望んでいた米国FDAの認可を得たことは、無煙製品を支持する実証科学が持つ説得力のある証拠である。」
ZYNニコチンパウチは、インコと唇の間に入れることを意図したニコチンを含む小袋で、FDAの承認を受けた初の商品。
見通し: Philip Morrisは、2025会計年度の1株あたり調整後EPSは7.04ドルから7.17ドルで、これは7.03ドルという予想を上回る。
Philip Morrisは、2025会計年度の純収益が有機基準において約6%から8%の成長を見込み、有機基準での営業利益の成長率が10.5%から12.5%になると予想している。
同社は2025会計年度の資本支出額はおよそ15億ドルと予想している。
第1四半期の調整後EPSは、1.58ドルから1.63ドルと予想され、これは1.61ドルという予想を下回る。
株価の動き: チェック時点の木曜日、PMの株は前日比9.86%高い1株143.90ドルで取引を終えている。
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