JPモルガンのBill Petersonアナリストは、Enovix Corp(NASDAQ:ENVX)の株に対し、「15.00ドル」という株価予測とともに引き続きオーバーウェイト評価を継続している。
Enovixは、2025年2月19日に第4四半期の決算を発表する予定だ。
アナリストは、第4四半期の決算が期待に沿う結果となると予想しており、その他にも顧客との話し合いに関して肯定的なコメントが出ると考えている。注文パイプライン、関税、地政学的要因に対するポジションに関しても同様だ。
さらに、最高財務責任者(CFO)候補者の探索についてもアップデートが予想されている。アナリストの予測によれば、調整後EBITDA損失は-1980万ドルになると予想されている(ストリートの予想は-2290万ドル、会社側のガイダンスは-1900万ドルから-2500万ドル)。
同社の製品開発での進捗、2026年の量産に向けたFab-2の最適化、および製品の認証に関する情報が発表された場合、株価はそれに好意的に反忑するだろうとアナリストは予想している。
アナリストによると、Enovixの管理職は、同社が2025年第2四半期までに初めての顧客にバッテリーサンプルを提供できると、同年第3四半期にスマートフォンの生産ラインを確保するための注文を入手することができると明言しているという。
アナリストは、管理陣が関税の影響についてもコメントすると予想しており、Enovixが多様化されたサプライチェーンを備えた中国製バッテリーのサプライヤーではないという立場を強調するだろうと見込んでいる。
今回のアナリストの見解が、過去の高値に比べて低下したものの依然として高いショートポジション(株価の下落を見込んで売却された株式)にもかかわらず、アナリストはEnovixが自社の計画を実行できるという確信を持ち続けている。
アナリストは、この確信は、強力な経営陣とその透明性、および堅牢な需要パイプラインに支えられていると述べている。ただし、スマートフォン向けの製品の認証が2025年まで延期されるとみられていることから、アナリストは競争リスクにも留意している。
Enovixは、今後数年間で、同社の製品の性能と安全性の利点を活かして、デザインが勝ち取れると思われるし、EVバッテリー市場への限られた拡大というポテンシャルのリスクがあるものの、Enovixは市場でのシェアを獲得するための十分な資産を備えているとアナリストは述べている。
株価の反忑:最終確認時点の株式評価は、12.07ドルで前日比4.32%高。
写真:Piotr Swat氏提供 より