【株・決算】HIV治療に注力する米大手バイオファーマ、Gilead Sciences Inc (NASDAQ:GILD) は、2月11日(米国株式市場の取引終了後)に第4四半期および2024年通期決算を発表する予定だ。
アナリストは第4四半期の調整後1株利益(EPS)が1.70ドル、売上が714億ドルと予想している。ウォール街は2024年通期の調整後EPSが1株あたり4.41ドル、売上が283.1億ドルと予想している。
第3四半期、Gileadの調整後EPSは2.02ドルで、1株あたり2.29ドルから減少したものの、コンセンサスの1.55ドルを上回っている。
Gileadは第3四半期の売上が755億ドル、前年同期比7%増となる数字を発表し、これはコンセンサスの700億ドルを上回るものとなった。HIV、Veklury(レムデシビル)、がん、肝臓疾患の売上拡大が第3四半期の売上増に主な要因。
Gileadは、2024年8月中旬に原発性胆管炎(PBC)の治療薬Livdelzi(セラデルパー)に対してFDA(米国食品医薬品局)から加速承認を取得して以来、初めての四半期全体の売上を発表すると予想される。
Gileadは、局所進行性または転移性の前にプラチナ含有化学療法とPD-1/PD-L1阻害剤による治療を受けていた成人患者を対象とした乳癌治療薬Trodelvy(サシツズマブ・ゴビテカン-hziy; SG)の米国での加速承認を自主的に取り下げる計画を発表した。
今年1月、Gilead科学とLEOファーマは、炎症性疾患の治療薬としてLEOファーマの小分子経口STAT6を開発・製造を加速させるための戦略的パートナーシップに合意した。
GileadはLEOファーマの包括的な先臨床経口STAT6小分子阻害剤および標的タンパク質分解剤を取得する。
また、Gileadが口頭プログラムのさらなる開発活動を主導し、一方でLEOファーマがSTAT6阻害剤の局所用製剤の開発をリードする。
LEOファーマは、前払い金2億5000万ドルを含む最大17億ドル(日本円にして約1880億円)を受け取ることができる。
さらに、LEOファーマは、経口STAT6製品の売上に対して、1株あたり高単位から中単位に及ぶ段階的なロイヤリティも受け取ることができる。
LEOファーマとの取引により、Gileadの2025年の米国会計基準と非米国会計基準の1株当たり利益は約0.15〜0.17ドル減少する見込み。
株価アクション:本日の最終確認時点でGILD株は1株95.29ドルで0.78%下落。
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