投資銀行オッペンハイマー社のアナリストは、27日付のリサーチノートで、億万長者であるイーロン・マスク氏が(NASDAQ:TSLA)が直面している課題から注意をそらすため、最近のOpenAIの買収提案についてコメントを発表した。
出来事マスク氏がOpenAIに対して行った提案は、同社が2024年10月に行った資本調達の額よりも低く、何らの議論にもつながらないだろうと分析者は述べている。Markets Insiderの報道によれば、このときのコメントの中で、彼らはこうした提案がOpenAIにとって重要でないと考えている。
今週早い時期、マスク氏が一団の投資家とともに、OpenAIを所有する非営利団体に974億ドルで買収申し出をしたと報じられた。しかしOpenAIのCEOであるサム・オルトマン氏はこの提案を辞退し、Xに投稿した記事の中で「いいえ、ありがとう、でもTwitterを974億ドルで買い取りますよ」(原文ママ)と述べている。OpenAIは最後の資金調達ラウンドで1570億ドルと評価された。
一方、マスク氏の率いるテスラは、電気自動車市場において競合が増加している上、同社のCEOとしての政治活動も消費者や従業員を失望させるリスクがあるとオッペンハイマー社は報じられた。同社は、1月にはカリフォルニア州でのテスラの登録が減少したことも指摘している。
一方で同社は、テスラ株に対して「パフォーム」評価を維持している。
なぜ重要かテスラの株価は過去5日間連続して下落している。実際、この1か月で同株は18.6%下落し、昨年11月にドナルド・トランプ大統領が選出された後に上昇した一部の利益を反転させた。その後、同氏が大統領に就任するとの期待から、マスク氏とトランプ氏との関係が大きく注目され、投資家は規制当局がテスラの自動車のビジョンを支持すると見込んで株価を上昇させた。
ファンド「The Future Fund」のマネージングディレクターであるゲイリー・ブラック氏によれば、ここ数日間の株価の急落には、マスク氏が率いる省庁「Department of Government Efficiency」、OpenAI、第1四半期の出来事、自律性の商品化といったテーマが投資家の懸念となっているという。
ブラック氏はテスラに対して380ドルの株価ターゲットを維持している。火曜日、電気自動車大手の株式は1株328.5ドルで6.3%下落して終了した。
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