先週、CNNが報じた情報によると、ネバダ州の乳製品工場で働く男性が、1月にルイジアナ州で死亡した鳥インフルエンザ(H5N1)のD1.1株に感染しているとの初の報告が出ているという。米疾病対策センター(CDC)は、この男性が鳥インフルエンザに感染しているかどうかを確認するため、現在調査を進めている。
今回の出来事:陽性の初期検査結果が出たネバダ州の乳製品工場勤務の男性は、現在は結膜炎または「ピンクアイ」と呼ばれる症状を示しており、最近の人間の感染者で一般的な症状のようだ。
先週、米農務省はネバダ州の6つの乳製品工場で鳥インフルエンザのD1.1株に陽性反応が出たと発表し、家畜で初めてこのH5N1ウイルスの変異株が検出されたとしている。
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鳥インフルエンザの現在の公衆衛生上のリスクは低いとCDCは述べている。同機関は、ヒトでのH5型鳥インフルエンザ活動を監視するため、インフルエンザ監視システムを使用しているという。
1月、トランプ前大統領は、鳥インフルエンザの感染が広がっている中、CDCからの連絡を全て停止するように命じていた。現在そのウェブサイトには、「当サイトはトランプ大統領の大統領令に従って改修中である」との通知が掲示されている。
2週間前に2回休止していたCDCの週次科学報告、致死率・死亡率週報は先週木曜日に再開された。
その他の出来事:野生鳥の集団と家畜でのH5N1鳥インフルエンザの感染拡大が続いている。先週、クイーンズ動物園とブロンクス動物園で15羽の鳥が鳥インフルエンザのため死亡し、動物園の広報担当者は、獣医が市、州、連邦規制機関と協力しながら「弱い鳥の種」を保護されたエリアに移動させる作業が進んでいると語った。
ニューヨーク州知事であるカシー・ホックル氏は、先週クイーンズ区、ブルックリン区およびブロンクス区で鳥インフルエンザの症例が複数報告された後、ニューヨーク市、ウェストチェスター郡、ロングアイランドの生きた家禽市場を閉鎖するよう命じた。
米国立新興感染症訓練教育センターによれば、鳥インフルエンザの発生以来、6000万羽以上のニワトリが死亡または駆除されている。2022年に発生して以来、ニワトリの産卵数が最も多いニワトリが2024年第4四半期に駆除されたところ、米国の家禽業に大きな影響を与えている。
注目の銘柄 人間で鳥インフルエンザの症例がさらに増えている可能性があるため、鳥インフルエンザワクチンに関連した以下の銘柄の動向に注意が必要だ。
1月、モデルナ社(NASDAQ:MRNA)は、米国保健福祉省から、鳥インフルエンザを含むmRNAベースのインフルエンザワクチンの開発を加速させるため59億ドルの追加資金を受け取った。
2024年7月、GSK社(NYSE:GSK)が鳥インフルエンザワクチン候補の全権をカレバック(NASDAQ:CVAC)から取得した後、同社はワクチン候補の第I / II相試験を始めた。 Novavax Inc.(NASDAQ:NVAX)もまた臨床試験中の鳥インフルエンザワクチン候補を持っている。
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