サノフィ(NASDAQ:SNY) と ジョンソン・エンド・ジョンソン(NYSE:JNJ) は、肛門外病原性大腸菌(E. coli)のワクチン候補を評価するE.mbraceフェーズ3試験を中止することを決定した。
E.mbrace試験は、肛門外病原性大腸菌(E. coli)予防のためのワクチン候補の単回投与に対する無作為化二重盲検プラセボ対照多施設試験であり、その試験は、ワクチン候補の効力、安全性、免疫原性をプラセボと比較するものだ。
独立したデータモニタリング委員会(IDMC)がE.mbraceフェーズ3試験を定期的に見直すことになっていた。
両社とも、ワクチン候補がプラセボと比較して肛門外病原性大腸菌(IED)による侵襲疾患の予防において十分な効果を発揮しなかったと判断した。
ワクチン候補に関連する安全情報については、特に問題はなく、また、研究を通じて、IEDを発症した参加者たちには迅速な治療とケアが提供された。
サノフィは2023年10月、大腸菌のワクチン候補の開発と商品化のため、ジョンソン・エンド・ジョンソンの子会社であるヤンセンファーマ株式会社(以下「ヤンセン」)と契約を結んだ。
契約の条件は、2社が共同で現在の研究開発費用と将来の研究開発費用を負担するというものだ。サノフィは、商業的なマイルストーンに続く、2億5000万ドルの前金と開発マイルストーンを支払った。
この研究は、2021年6月に、過去2年間に尿路感染症の既往歴がある健康な状態を維持している60歳以上の成人を対象に開始された。
中止により、サノフィはIFRS(国際会計基準)に基づく2024年第4四半期の業績で、減損前税引き前利益2500万ドルを計上した。2025年1月30日に発表された同社の同四半期の業績によれば、この調整により、国際会計基準による1株当たり利益(EPS)は前年同期比15セント減の4.44ユーロとなった(前年同期比4.59ユーロから)。
ただし、同四半期の業績によれば、同社の事業純利益/EPSには影響がなく、それぞれ891億ユーロ/1株あたり7.12ユーロ(非IFRS、国際会計基準未適用)となっている。
株価動向:木曜日のプレマーケット取引で、SNY株は0.18%上昇の1株当たり54.66ドルとなった。
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