本日(24日)のプレマーケットで、流通大手ウォルマート・インク(NYSE:WMT)の株は安い水準で取引されている。
同社は、2025年度第4四半期の売上高が1,805.5億ドルで、これは前年同期比4.1%増となり、アナリストの1800.1億ドル(約20兆2000億円)というコンセンサス予想を上回る数字だった。
小売業者は、2025年第4四半期の調整後1株当たり利益(EPS)は66セントと報告しており、これは64セントというコンセンサス予想を上回る数字だった。
グロスマージン率は53ベースポイント上昇し、これをリードしたのはウォルマート米国部門である。最終的な決算では、ウォルマートの米国事業の運営収入は6億ドル(8.3%増の数字)、また調整後の運営収益も前期比9.4%増の数字となった。高いグロスマージンと会員収入の増加により、これが実現した。
グローバルなECサイトの売り上げは16%増となり、この数字をリードしたのは店舗による受け取りと配送、米国のマーケットプレイスである。
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広告事業もグローバルで29%改善し、そのうち米国でのウォルマート・コネクトの数字は24%改善した。
燃料を除くウォルマート米国部門の去年同店売上は4.6%増となり、これはトランザクション数およびユニット数の増加によるものである。Sam’s Club(ウォルマートの会員制リテール店)の売上も同様に、燃料を除く形で6.8%増となった。
ウォルマートの2025年度決算での運営キャッシュフローは364億ドル、フリーキャッシュフローは127億ドルだった。同社は第4四半期に90億ドル相当の現金および現金同等物を保有して終えた。
ウォルマートの社長兼CEO、Doug McMillon氏は、「我々のチームは今年も強い決算を達成した。低価格、多様な商品ラインナップ、そしてより速い配達時間によって推進されるEC事業。我々は市場シェアを獲得し続け、売上トップラインも健全で、在庫も逼迫していない。」とコメントを出している。
またウォルマートの取締役会は、2026年度に対する1株あたり0.83ドルの配当額に比べて13%上昇した、1株当たり0.94ドルの現金配当を承認した。
1株当たり0.94ドルの2026年度の年間配当は、1四半期当たり1株あたり0.235ドルの配当が4回にわたって支払われる。
今後の見通し:ウォルマートは、2026年度第1四半期の流動通貨ベースでの売上高が1800.1億ドル(約21兆円)から1813.8億ドル(約20兆6000億円)と推定される中、調整後EPSは0.57-0.58ドルと予想している。
2026年度のフィスカル・イヤーにおいても、ウォルマートは調整後EPSが1株あたり2.50-2.60ドル、そして為替の影響を除いた売上高も3-4%増(中央値は約3610億ドル)だと予想している。なお、これは、1株あたり2.76ドルという予想には届かない。
株価動向: 本日(24日)のプレマーケットで、ウォルマートの1株当たりの株価は最終確認時点で7.84%安の95.85ドルで推移している。
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