冷暖房と冷蔵設備メーカーのCarrier Global Corporation(NYSE:CARR)の株は、水曜のプレマーケット取引で上昇している。
同社はGoogle Cloudと提携し、エネルギー管理と電力網の適応性を向上させる。この提携によって、Carrierのバッテリー駆動HVACシステムとGoogle CloudのAI駆動の分析が組み合わされ、住宅所有者向けのスマートエネルギーソリューションの開発が目指されている。
今回の取り組みは、居住者向けのエネルギーソリューションの提供に特化したCarrierのエネルギー部門によって主導される。
CarrierのHome Energy Management System(HEMS)は、Google DeepMindとGoogle Researchによって作成されたWeatherNext AIモデルなど、Google CloudのAIテクノロジーと協力する。
この統合によって、住宅所有者は自身のエネルギー貯蔵を最適化し、一般的に電気代が上昇するピーク需要時にバッテリー内にエネルギーを貯蔵する能力を持つようになる。
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「私たちのエネルギーシステムは、より知的で柔軟性があり、経済的に効率的である必要があります」とは、Carrierの最高技術責任者で新エネルギー事業の責任者でもあるHakan Yilmaz氏。
「CarrierのHEMS技術をGoogle CloudのAIと分析と統合することで、我々は既存のエネルギーインフラの効率向上に貢献し、電力網の混雑を減らし、さらにはより大きなエネルギー利用を可能にし、経済成長に寄与することを目指しています。」
米国での電気需要の増加の背景には、電動化やAIの台頭などのトレンドがある。CarrierとGoogle Cloudは、リアルタイムのエネルギー予測と電力網の相互作用を通じて、これらの課題に取り組んでいる。
この提携によって、特に高消費時期において電力供給と需要のバランスをとるためにCarrierのHEMS技術が役立ち、GoogleのAIはHVAC(暖房換気空調)の操作を最適化し、エネルギー効率を向上させ、消費者のコストを削減することも保証される。
この取り組みの展開は段階的に行われ、2027年までには国の受容が見込まれている。
株価動向:水曜の最終確認時点で、CARRの株は64.02ドルで前場取引しており、3.14%高。
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