トランプ米大統領は20日、2026年の中間選挙を前に、最新の関税措置を共和党(GOP)を支援する政治的な手法として打ち出した。
出来事トランプ氏はワシントンで行われた共和党の資金調達イベントで演説し、この関税措置が自党の下院でのポジションを強化すると主張した、とThe Hillが報じている。
トランプ氏は、共和党の資金調達ディナーで、「中間選挙に勝つ。私たちは劇的で大々的な圧勝を収める」と述べた。
トランプ氏は「実際、関税措置が私たちの大いなる助けになっていると思う。非常にいい状況だ。これは伝説的なことになる。そのうち見てろ」と話した。
トランプ氏は早い段階で、中国製品にさらに50%の関税を宣言し、合計関税率を104%に引き上げた。
一方で、いくつかの共和党議員は一方的な関税措置に制限を課す超党派の動きを支持する立場を表明している。
トランプ氏はこうした取り組みを軽視し、「これらの国は私を呼んでケツを舐めてる。私が交渉するようには、他の人は交渉できないわけ」と述べた。
株式市場への影響 トランプ氏の新たな関税戦略は、世界中の市場に混乱をもたらし、議会内で超党派の懸念を引き起こしている。
共和党議員の一部は、(R-ネブラスカ州)のドン・ベーコン下院議員や(R-アイオワ州)のチャック・グラスリー上院議員のように、大統領による関税の制御を制限する法案を提唱している。
上昇する物価を指摘した民主党は、関税を負債としてラベリングしている。民主党下院議員団委員長のスーザン・デルベーネは「共和党は家計に負担をかけている。彼は非常に簡単に物事を壊せるが、再構築するのは困難だ」と述べ、長期的なグローバルな影響に警告を発した。
トランプ氏は、彼の貿易対応が共和党の支持基盤を立て直すことを賭けているが、共和党内からの反対や民主党からの批判が示すように、2026年の選挙戦の焦点になる可能性がある。
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