23日午前の東京株式市場で、日経平均株価は296円高の3万8913円だった。米AI半導体大手のエヌビディアが前日の米市場の取引直後に市場予想を上回る好決算を発表したことを受け、半導体関連株に買い注文が入った。東証株価指数は下落に転じる場面もあり、日本株相場全体を押し上げるほどの好材料ではない。
23日午前は半導体関連株が市場を牽引した。日本を代表する半導体企業である東京エレクトロンは1%高で取引を終えた。東京エレクトロンやアドバンテスとなどの半導体関連の5銘柄で日経平均株価を200円押し上げた。中型株でも、半導体製造向けの封止装置を手がけるTOWAが6%の上昇を記録し、一時は年初来最高値を更新する展開を見せた。
22日にエヌビディアが決算を発表し、好決算を交換した市場は買いに入った。エヌビディア株は同日終値から一時8%の上昇を記録した。半導体株の上昇は半導体製造装置全般ではなく、AIとの関連性を持った企業銘柄が買われている。ディスコ株は23日午前7%高と急騰を見せており、他の株価を圧倒した。
力強い上昇を見せる半導体株だが、日経平均株価への影響は全体的ではない。日経平均4万円を更新するまでにはまだ時間が必要だ。