ジェフ・ベゾスは、以前インタビューで、モチベーションを維持するために株式をもっと保有する必要はまったくないと明かしており、もしもっと保有したければと頼まれたら「気味悪くなる」と語っていた。
ジェフ・ベゾスはアマゾンでの報酬パッケージを「誇りに思っていた」
2024年のニューヨークタイムズ・ディールブック・サミットでのインタビューで、アマゾンの創設者は取締役会の報酬委員会に「報酬を与えないでくれと頼んだ。私はすでに会社の相当数の株式を保有しているため、これ以上受け取るのは気分が良くなかった。もっとインセンティブが必要だなんて感じられなかった」と述べた。
また、CEOとして「年に約8万ドルの給料を払っている」と述べた。
ベゾスはこの考えをオーナー兼経営者の典型的なものと捉え、ほとんどの創業者は「自分の持つ株式の価値を高めることで富を増やしている」のだろうと述べている。
「とにかく気味悪くなってしまうのだ。実際、その決断を誇りに思っている」とベゾスは語った。
こちらも読む:ピーター・シフはトランプ大統領の主張を一蹴、FRBの利下げが住宅所有者を助ける?ジェローム・パウエル議長は「住宅を支援している」
ベゾスが考える「裕福な人ランキング」はフォーブス誌よりも優れている
また、個人の純資産ではなく、「投資家が自分と一緒にどれだけの利益を得たのか」ということが重要であると主張した。 「人がどれだけの富を他人のために作ったのかでランク付けしたランキングを作る必要があるだろう。アマゾンの時価総額は今日で2.3兆ドルだ。私は他人のために約2.1兆ドルの富を作り出したのだ」とベゾスは語り、フォーブス誌よりも「優れたランキング」を作るよう提案した。
ベゾスだけが役割に見合わない低給取りではない
ベゾスの最低限の現金給与は、控えめな給与と巨額の株式保有を組み合わせたシリコンバレーのパターンに当てはまる。マーク・ザッカーバーグは、2013年以降、メタで1ドルの給料を受け取っている。これは、かつてアップルに勤めていた頃、同社から同じ額の給料をもらっていたスティーブ・ジョブズと同じだ。
ウォーレン・バフェットは対照的に、長年にわたりバークシャー・ハサウェイで10万ドルの給料を受け取っているが、株式ベースのボーナスはない。
ベゾスの考えに同調する者は、創業者の質素さがインセンティブの一致を意味すると言う。一方、批評家は、巨額の株式やその他の報酬が絡む場合は低給は見かけだけのものになり得ると指摘している。
写真:レフ・ラディン / Shutterstock.com
次を読む: