21日の債券市場では、長期金利の代表的な指標となっている10年ものの国債の利回りが午前の取引で0.980%となり、11年ぶりの水準まで回復した。
国債は価格が下がると、金利が上昇するという相関関係を持っている。
21日の債券市場では日本国債を売る動きが強まり、長期金利の代表的な指標となっている10 年ものの国債利回りが午前の取引を受けて0..980%にまで上昇する展開となった。この水準は2013年5月末以来11年ぶりに高い水準となっている。
日銀が金融政策の正常化を早めるとの見解に加え、アメリカの長期金利が上昇したことなどが日本国債を売却する動きを強めた。
市場関係者は「20日のニューヨーク市場では、アメリカの中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)が早期に利下げするとの観測が後退したことを受け、アメリカの長期金利が上昇した。この動きに連動する形で、日本国債売却を促進した。