Coinbase Global Inc.(NASDAQ:COIN)の株価は、CEOのブライアン・アームストロングが第3四半期の収益発表の際にライブ配信で予測市場の賭け金を読み上げたことで話題となり、金曜日のプレマーケットで5%上昇した。
アームストロングCEOの放送中の動きが話題に
アームストロングは、第3四半期の収益電話会議を、放送中に自分が言いそうなことを追跡する予測市場を開くことで終え、その後、読み上げを行った。
この瞬間、Xのリスナーからは笑いと拍手が起こった。
投資家でポッドキャストのホストであるアンソニー・ポンピリアーノは、アームストロングのこの動きを「伝説的だ」と投稿し、企業の収益発表の電話会議で見られた中でも最も本物らしい瞬間の1つであると表現した。
このやり取りは、企業の透明性と暗号通貨の関わりに関する文化の形成におけるアームストロングの影響力の高まりを強調する一連の反応に火をつけた。
コインベース、25%の収益成長を記録、ビットコイン保有量を拡大
Coinbaseの2025年第3四半期の収益報告では、前四半期比25%増の19億ドルの収益が示された。
この増益は、堅調な機関投資家の取引量、有利な市場環境、新たなデリバティブ商品が背景にある。
同社はまた、第3四半期に2,772のビットコイン(CRYPTO: BTC)を保有資産に追加し、総保有高を14,548BTC、現行価格で約16億ドルに増やしたことを明らかにした。
これによりCoinbaseは、世界で9番目に大きな企業ビットコイン保有者となり、テスラやブロックといった企業を凌駕した。
アームストロングはXへの投稿で、Coinbaseは「ビットコインのロングポジション」であり、買い増しを続ける計画であると述べた。
「第3四半期に保有量が2,772BTC増加した。今後も買い増しを続ける」と同氏は書き、先行きの不透明な市場環境の中でデジタル資産に対する自信を強調した。
アナリストはコインベースの優位性について言及
Morningstar, Inc.(NASDAQ:MORN)のアナリストは、Coinbaseの先行による優位性は支配的地位を維持すると述べたが、競合他社のジェミニ(NASDAQ:GEMI)やブルリッシュ(NYSE:BLSH)は競争を激化させている。
J.P.モルガン・チェースのストラテジストは、トランプ政権下の米国の規制環境を背景に、Coinbaseの規模と規制の明確さが買収に向けての立ち位置を良くすると付け加えた。
アームストロングCEOは、トランプ政権下の米国の規制環境の明確化によって、成長と競争の両方が促進されたことを認めた。
「多くの新規参入企業が出てきており、我々はしっかりとやり遂げることを確認しなければならない」と同氏は言った。
コインベースのチャートは三角持ち合いを示す

COINの重要なテクニカルレベル(出典:TradingView)
技術的には、Coinbaseは344ドルのレベルを維持できず、約328ドルに6%近く滑り落ちた。
このチャートでは、価格が下降三角形の中で統合されており、20日指数移動平均線が抵抗として機能していることが示されている。
重要なフィボナッチのサポートは329ドル付近にあり、7月以降の上昇トレンドラインと一致している。
329ドルを下回ると、296ドルの200日指数移動平均線が見えてくるだろう。一方、RSIが44付近にあることは勢いの弱まりを反映している。
344ドルを上回る反発が起きれば、0.618のリトレースメントで380ドルの再テストがトリガーされる可能性がある。
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