13日の東京株式市場は日経平均株価は続伸で始まった。前週末に比べて1000円以上高い3万6000円へ到達した。上昇の背景として12日の米ハイテク株高を市場が好感したことが投資家の心理的な支えになっているほか、外国為替市場の円高・ドル安の進行に一服感が出ていることが追い風となり買い優勢の展開を築き上げた。
12日の米株市場では米長期金利の低下を背景に、ハイテク株比率の高いナスダック総合株式指数は3日続伸した他、主要な半導体関連銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が反発した。株高となる世界経済の巻き返しを受けて東京株式市場でも半導体を中心に東京エレクトロンやアドテストなどが買い優勢の展開を見せている。
13日朝の円相場は1ドル=147円近辺で推移している。エンキャリー取引の巻き戻しから5日に141円台まで上昇したが、このところの円高信仰の一服が意識されて自動車をはじめとした輸出関連株にも買い優勢の流れが見られる。
日本を代表する企業であるソニーG、楽天Gは続伸と、IT株にも上昇の流れが見られる。