米軍事技術大手ロッキード・マーティン社(NYSE:LMT)の3四半期決算は、売上高が市場予想を下回った結果となった。
同社の純売上高は1.3兆ドルで、前年同期比1.3%増となったものの、市場予想額1.735兆ドルを下回った。1株当たり利益(EPS)は6.84ドルで、前年同期の6.77ドルから上昇しており、市場予想額6.5ドルを上回った。
総利益率は24ベーシスポイント(bps)拡大して12.4%。運用利益は21.4億ドルで、利益率は41 bps上昇して12.5%になった。
航空機部門の売上高は648.7億ドル(前年同期比-3%)、利益率は10.2%となっており、利益率は前年同期の10%から上昇した。ミサイル・ファイヤーコントロール部門(MFC)の売上高は317.5億ドル(前年同期比+8%)、利益率は14.4%で、利益率は前年同期の13.5%から上昇した。
回転ミッションシステム部門(RMS)の売上高は436.7億ドル(前年同期比+6%)、利益率は11.1%で、利益率は60 bps下落した。宇宙部門の純売上高は307.5億ドル(前年同期比-1%)、利益率は8.8%で、利益率は40 bps上昇した。
9カ月間でロッキード・マーティンは 59.49億ドルの運用キャッシュフローを生み出し、前年同期の55.55億ドルから増加した。 4
LMTの総バックログ(累積受注残高)はついに1656.93億ドルとなり、2023年12月31日時点から3.1%増加した。同社は四半期中に約16億ドルのキャッシュを、配当と株の買い戻しを通じて株主に返却した。
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配当: LMTは先日、株1株につき3.3ドルの四半期配当の支払いを宣言した。これは先行する四半期と比べて株1株当たり0.15ドルの増額を表している。 12月2日の約定株主には12月27日に支払われる。
同社の取締役会は、将来的な株買い戻しのための総額をさらに30億ドルまで拡大することを承認した。
ロッキード・マーティンのジム・タイクレットCEOは「 今回の決算結果と今後の業績に対する自信を受け、私たちは2024年のフルイヤー売上高、セグメントの運用利益、EPS、フリーキャッシュフローの見通しを上方修正しました」とコメントしている。
「 今後に注目すると、私たちは21世紀の安全保障戦略の3つの重要な取り組み、すなわち生産システムの弾力性と拡張性の強化について、およびミッションソリューションと内部運用の加速度的なデジタル化と物理技術への取り組みについて、さらには生産能力の拡大と国際的な販売の促進に向けた国際的なパートナーシップの拡大に向けて進展し続けます」とタイクレット氏は述べた。
修正された2024年通期見通し: ロッキード・マーティンは、売上高のガイダンスを705億~715億ドルから約712.5億ドルに縮小した。これは市場の予想ガイダンス7,105億ドルを上回っている。
LMTのEPS見通しは1株当たり約26.65ドルに引き上げられ、これまでの26.10~26.60ドルと比較して上方修正された。市場予想額は26.38ドル。
同社のビジネスセグメントの運用利益見通しは、それまでの735億~750億ドルから約747.5億ドルに引き上げられた。また、キャッシュフロー見通しは795億ドル(前回予想額775億~805億ドル)、フリーキャッシュフロー見通しは62億ドル(前回予想額60億~63億ドル)となっている。
株価動向: LMTの株価は、最終確認時点の2024年10月25日午後4:00現在584.45ドルで4.91%下落している。
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