金属加工大手ハウメット・エアロスペース(NYSE:HWM)の空売り比率は、前回の報告から4.76%減少し、同社が最近報告したところによると、790万株が空売りされているという。これは同社の普通株のうち、全ての取引に利用可能な2.2%に相当する数だ。同社の取引高に基づくと、空売りポジションをカバーするのに約4.09日かかることになる。
空売りの重要性
空売りポジションとは、空売りが行われたもののまだ買い戻されていない、またはポジションがクローズされていない株式の数である。 空売りとは、トレーダーが自社の保有株を所有していない会社の株を売却することで、その株価が下落することを期待することである。株価が下がれば、トレーダーは空売りから利益を得ることができるが、株価が上昇すれば損をすることになる。
空売りポジションを追跡することは重要であり、なぜならそれは特定の銘柄に対する市場のセンチメントの指標として機能するからだ。空売りポジションが増加すると、投資家がよりベア(売り)となることを示すことができ、一方、空売りポジションの減少は、投資家がよりブル(買い)となることを示すことができる。
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ハウメット・エアロスペースのショートポジション(3ヶ月)
このチャートからもわかるように、前回の報告以来、ハウメット・エアロスペース株の空売り比率は減少している。これは、この株の株価が短期間で上昇するという意味ではなく、空売りポジションが減少しているというだけのことだ。
ハウメット・エアロスペース株の空売りポジション vs 同業他社
業種別の比較は、アナリストや投資家の間で、企業の業績評価を行うためによく使用されるテクニックである。企業の同業他社とは、その企業と同じような特性を持つ(業種、規模、年齢、財務構造など)もう1社のことを言う。その会社の10-K、プロキシ申請書を読むか、または独自の類似性分析を行うことによって、同業他社グループを見つけることができる。
Benzinga Pro によると、ハウメット・エアロスペースの空売りポジションはフロート株の3.12%に相当するショートポジションがあるということで、同社はほとんどの競合他社よりも空売りポジションが少ないということだ。
空売りポジションが増加すると、当然ながら、その銘柄に対する投資家のセンチメントが悪くなると考えるかもしれない。しかし、実際はこれが株価の上昇を後押しする要因になることもあるのだ。 このBenzinga Money記事でどのように利益を得ることができるのか、詳しく説明してある。