米国のサービス部門の景気勢いは好調を維持し、10月のビジネス活動は、2年以上ぶりの最高水準を記録しました。
サプライマネジメント協会(ISM)によると、2024年10月、サービス購買部協会活動指数(ISMサービスPMI)は56%に急騰し、9月の54.9%から上昇し、53.8%への下落予測を覆しました。
この結果、米国のサービス部門の拡大ペースは、2022年8月以来最速になりました。 ISMサービスPMIは、2023年1月から22か月のうち20か月で成長を示し、10月の読みは52.3%の2024年平均値より3.7ポイント上回っています。
「10月のサービスPMIの上昇は、雇用指数とサプライヤー配信指数の両方で4ポイント以上のブーストが原因です。一方で、ビジネス活動指数と新規受注指数はともに、少なくとも2ポイント下落しました。この結果、大統領選挙の最終結果発表に向けた緊張感が高まり、市場が混乱していると言えます。この4つのサブ指数のすべてが、2024年の平均よりも高い水準になっています」と、ISMサービスビジネス調査委員会の委員長である スティーブ・ミラー氏は述べています。
10月のISMサービスPMI:主なハイライト
- 10月、ビジネス活動のサブ指数は59.9%から57.2%に低下しました。
- 10月、新規受注に関するサブ指数は59.4%から57.4%に低下しました。
- 10月、価格に関するサブ指数は59.4%から58.1%に低下しました。
- 雇用に関するサブ指数は48.1%から53%に上昇し、予想を大きく上回る結果となりました。この結果、雇用指数は2023年9月以来の最高水準を記録しました。
「政治的不確実性への懸念が再び前月よりも一層広がっています。ハリケーンや港の労働問題からの影響が多くの回答者から指摘されました。一部のパネリストは、最近の港湾の労使問題に関して、労働者のストライキの影響が最初に予想されたほど大きくなかったと述べています。なぜなら、ストライキ自体の短い期間のため、その影響は非常に限定的だったとのことです」とミラー氏は説明しました。
市場の反応
火曜日、米国株は投資家が最新のISMサービスPMIデータに前向きに反忏するなか反発し、アメリカ人が第47代大統領を選ぶ投票日に先駆けて、政治的な懸念が和らいだとして上昇しました。
米国株の主要指数であるS&P500指数を象徴する SPDR S&P 500 ETF トラスト(NYSE:SPY)は0.8%上昇。テクノロジー株中心のナスダック100指数を追跡するInvesco QQQ トラスト(NASDAQ:QQQ)は約1%上昇し、SPDR道瓊斯工業平均指数ETF(NYSE:DIA)も0.6%上昇しました。
10年物国債の利回りは基準点で7bp上昇し、4.36%になりました。一方、iシェアーズ20+年期米国国債ETF(NASDAQ:TLT)は0.5%値下がりしました。
米ドル指数は、Invesco DB米ドル指数ブルETF(NYSE:UUP)によってトラックされる通り、0.5%減少しました。
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