「マイクロソフト(NASDAQ:MSFT)がBTC(仮想通貨ビットコイン)への投資を検討しない」という決定は、同社の最大の支持者である仮想通貨愛好家の間で士気低下を招いた。
ただし、同社の大株主であるステート・ストリート(NYSE:STT)は、暗号通貨とブロックチェーン技術の支持者として知られている。
出来事 今回のマイクロソフトの発表により、金融サービス業界の巨人であるステート・ストリートは本日の時点で約4.7兆ドルの資産を運用しており、これにより同社は世界最大の資産運用会社の1つとなっている。また、同社はSPDR S&P 500 ETFトラスト(NYSE:SPY)も運用しており、これは世界最大であり、おそらく最も人気のある上場投資信託(ETF)である。
ステート・ストリートはデジタル資産への投資にも進出している。
同社は、暗号通貨にフォーカスを当てた金融会社Galaxy Digitalと共同で、投資家がデジタル資産とブロックチェーンの採用から利益を得ることが期待される企業に投資できるETFを2021年9月に開始した。 そのETFには、SPDR Galaxy Digital Asset Ecosystem ETF(NASDAQ:DECO)(800万3,407)も含まれる。
ステート・ストリートは、最近の時点で、北米における貴金属ETFの需要を2025年末までに上回り、ETF市場で株式と債券に次ぐ需要を獲得すると予測した。
同社は、ロイターの報告によると、資産トークン化、暗号通貨の保管サービスなどの分野にも進出している。
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ステート・ストリートは、最新の13Fファイリングによると、マイクロソフトの株式約2億9500万株、総額約295億1000万ドルを保有している。
3兆ドル以上の価値があるマイクロソフトは、取締役会が資産の変動について懸念を表明した後、同社の貸借対照表にビットコインを追加することを検討する提案を否決した。なお、今回の時点で同社は暗号通貨にフォーカスを当てたどのETFにも露出していなかった。
株価の動き水曜日の取引の最中、マイクロソフトの株式は1株401.02ドルで終了。これは3.19%高の数字だ。一方、同社の株式を保有するステート・ストリートの株式は1株92.54ドル、0.92%高で終了した。
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